NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ヒメルリトラノオ(姫瑠璃虎の尾)
園芸(流通)名
別名
科ゴマノハグサ ➡ オオバコに変更(APGⅡ)
属(和名属)ウェロニカ(クワガタソウ)
学名Veronica spicata
ラテン語読みウェロニカ・スピカタ
英名Spick speedwell , Spiked speedwell
原産・分布地ヨーロッパ、北アジア原産
園芸上分類多年草

 ヒメルリトラノオは、ヨーロッパ、北アジア原産の多年草で、高さ20~60㎝になる。 根茎は多少ほふくし、茎は斜上するか直立する。 葉は対生あるいは輪生し、長楕円形~披針形で長さ約5㎝までになり、鋸歯がある。 花は6~8月に頂生の長さ5~10㎝の総状花序に密につき、 鮮青色である。園芸品種が多くある。

 クワガタソウ属は、北半球に広く分布し、約300種がある。 一年草、越年草または多年草で、海岸から高山まで生えており、 日本では自生種のクワガタソウや、 帰化植物のオオイヌノフグリなど約20種が見られる。
 茎は、細く分枝して直立するか地をはうものが多い。 葉は単葉で、鋸歯縁まれに全縁で、ふつうは対生するが、 互生することもある。
 花は腋生か頂生で、多くは単生するかまばらな総状花序につく。
 萼は4深裂で、花冠も4裂し、裂片は広く開出するが、 上側の1裂片が大きくなる傾向がある。 雄しべ2個はふつう花冠と同じ長さである。花柱は細く、 柱頭は頭状である。
 果実は蒴果で、多くは扁平で先に明らかなへこみがある。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 本属の多年草の中で、ツクシトラノオなどのように、 太く直立する茎の先に密な花序をつけ、 明らかな花筒とより長い雄しべをもち、蒴果が扁平とならないものを、 ルリトラノオ属 [ Pseudolysimachion ] として分ける見解もある。 私も、オオイヌノフグリとルリトラノオの花は、 とても同じ属とは思えないほど違いがあり、分けたほうがわかりやすいと思っている。 しかし、ここでは図鑑に基づき両方ともウェロニカ属(クワガタソウ属)とした。

 一・二枚目(右上・左上)は、野の調べさんが、「爽やかな思いⅡ」のタイトルで、 次のコメントをつけて私に送ってくれたものである。
 『 ノヒメユリの傍らでひっそりと咲いていた “ヒメルリトラノオ”です。初めて観ました。
  草丈が低いのですが青紫色の美しい花を咲かせていました。』
 「爽やかな思い」シリーズは、「  爽やかな思いⅠ 」(ノヒメユリ)もある。

 本属の仲間は、まったく同じ属とは思えない   オオイヌノフグリ 、   ベロニカ・ベドゥンクラリス 、 や、
 よく似た   ルリトラノオ 、   ベロニカ・オルナタ 、 園芸品種の   ベロニカ・マンハッタン・ブルー  を掲載している。

【追記】
 クワガタソウ属は、APGⅡ でゴマノハグサ科から分離し、シソ目のオオバコ科に変更となった。

1・2枚目画像投稿日(投稿者):2006.08.22(野の調べさん)

2015.09.03 First making day [6h/62hi/255600]
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