NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名アケビ(通草)
園芸(流通)名
別名
科アケビ
属(和名属)アケビア(アケビ)
学名Akebia quinata
ラテン語読みアケビア・クイナタ
英名Five-leaf akebia , Chocolate vine
原産・分布地本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布
園芸上分類蔓性落葉木本

 アケビは山野に見られるつる性の落葉木本で、 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布している。
 長い葉柄があり、5小葉の掌状複葉である。 小葉は長楕円形で全縁で無毛で短柄があり、その基部に関節がある。
 花は春咲き、1枚目の画像のように、 葉腋に総状花序につき、斜めに下垂する。
 雄花は花序の先に数個付く。花弁はなく、 萼片はやや多肉質で広楕円形で淡紫色で、雄しべは球状に集まる。
 雌花は、花序の基部に1~3個付き、 雄花よりやや大きく、萼片は3個で紅紫色である。
 雌しべは3~9個あり、円柱形で柱頭は粘質、 普通1~3個が成熟する。
 液果は長楕円形で淡紫色で、熟すと縦に裂開する。
 種子は黒く多数である。半透明白色の果肉は甘く食べられる。

[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行)、
    花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

 三枚目(左)は、広島県人さんが、「あけびの花」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 庭の生垣にあけびの木があります。昨年は、
  実がなりませんでしたが、今年は花がたくさん咲いて
  います。秋に食べられるといんですが、生垣の剪定を
  する時にあけびも一緒に切ってしまうんですよね。』

 四枚目(左下)も、広島県人さんが、「アケビ」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 庭のアケビが開き、食べごろになりました。さっそく、
  味わってみましたよ~。たった2個しか生っていない
  ので、貴重品です。種ばかりですが、よく熟していて
  あま~い!自然の恵みをありがたく、いただきました。』


 ということで、三枚目(左上)の花が、 秋には左のようなこんなに立派で美味しそうな実になった。 それにしてもここまで見事に開いているアケビはあまり見たことがない。 ここまでの間、鳥などに食べられず見事な形を保っているのは立派である。

 二枚目(左上一)の画像は、すっかり熟して食べごろの実である。 子供の頃に食べた味が今でも忘れられない。

 英名が「 Five-leaf akebia 」と言うように、普通は葉が5枚であるが、葉が3枚の「  ミツバアケビ  」というアケビもある。
 また、別名が「トキワアケビ」という、 ム ベ  もアケビとよく似ているが、 熟してもアケビのように裂開しないところがムベの特徴である。

 アケビ属は、日本および東アジアに4種1雑種がある。
 つる性の落葉性木本で葉は3~5小葉の掌状複葉で 長い葉柄があり互生する。托葉はない。
 花は腋生で総状花序につき単性である。雌花はやや大きく、 1~2個が花序の基部につく。3萼片は花弁状である。花弁はない。
 雄しべは6個で離生し、葯は外向きにつき縦裂開し、 雌花では退化雄ずいとなる。
 雌しべは3~9個あり離生する。柱頭は粘り、胚珠は多数であり 、側膜胎座につく。雄花には退化雌ずいがある。
 果実は液果で熟すと腹縫線に沿って裂開する。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行)、 花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

1枚目画像撮影日:2004.04.10
2枚目画像撮影日:2004.11.28
3枚目画像撮影日(投稿者):2006.04.14(広島県人さん)
4枚目画像撮影日(投稿者):2006.10.09(広島県人さん)

2015.02.05 First making day [1a/11a/101800]
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