アザミは、世界には約250種があるが、日本には主に次の4種類が分布している。
(CirsiumをC.で表す)
① C. japonicum (C.ヤポニクム) 和名:ノアザミ
本州・四国・九州に分布し、春~夏に咲き、
園芸品種も有り。
② C. maritimum (C.マリティムム)和名:ハマアザミ
太平洋岸の暖地に分布し、晩夏~秋に咲く。
③ C. purpuratum (C.プルプラツム)和名:フジアザミ
中部・関東地方に分布し、晩夏~秋に下向きに咲く。
④ C. yezoense (C.エゾエンセ) 和名:マアザミ
北海道南部~日本海側山地に分布し、
晩夏~秋に下向きに咲く。
1~3枚目のアザミは全て「ノアザミ」と思われるが、
私の現在の知識では判別は難しい。
アザミ属は、多年草で、およそ250種があって、北半球に広く分布する。
日本には多数の種があり、多くは狭い地域に分布する。種間雑種ができやすい。
葉に刺があるのが特徴である。
頭花(頭状花序)はすべて両性の頭状花からなる。花色は紅紫色がふつうで、
ときに白色、まれに黄色がある。
花床に剛毛を密生する。雄しべは5個あって花冠の筒部につき、花糸には毛があり、
葯は互いに合生し、下部の付属体はとなりの付属体と合生して尾となり、裂けている。
子房は下位で、花柱は1個、花柱の枝分かれの下はふくれて短毛があり、
枝はくっついて先だけ開く。
捜果は無毛で、長楕円形または倒卵形である。
冠毛の毛は多数あり、羽毛状、基部は環状に合生して、果実から離れやすい。
[ アザミ属 出典 :
園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行)]