ハマアザミは、太平洋岸の暖地に分布する多年草である。
夏の末から秋にかけて咲くが、冬にも花がある。
アザミ属は、多年草で、およそ250種があって、北半球に広く分布する。
日本には多数の種があり、多くは狭い地域に分布する。種間雑種ができやすい。
葉に刺があるのが特徴である。
頭花(頭状花序)はすべて両性の頭状花からなる。花色は紅紫色がふつうで、
ときに白色、まれに黄色がある。
花床に剛毛を密生する。雄しべは5個あって花冠の筒部につき、花糸には毛があり、
葯は互いに合生し、下部の付属体はとなりの付属体と合生して尾となり、裂けている。
子房は下位で、花柱は1個、花柱の枝分かれの下はふくれて短毛があり、
枝はくっついて先だけ開く。
捜果は無毛で、長楕円形または倒卵形である。
冠毛の毛は多数あり、羽毛状、基部は環状に合生して、果実から離れやすい。
[ 出典 : 園芸植物大事典
(塚本洋太郎総監修:小学館発行)]
本属の仲間は、
アザミ 、
タイシャクアザミ を掲載している。