アップルミントは、ヨーロッパ南部及び西部に分布する多年草である。
草丈40~100㎝になり、甘い香りが有る。茎や葉は有毛である。葉は無柄か短柄があり、
卵状長楕円形~ほぼ円形で通常鈍頭~
突頭で、ふつう長さ3~4.5㎝で幅2~4㎝である。
鋸歯縁であるが、葉縁がしばしば下曲するので、円鋸歯縁に見える。葉の両面とも有毛でとくに裏面には分枝毛が生える。
花は帯白色又はピンクで、花序は穂状に集まって長さ4~9㎝で径0.5~1㎝の花穂をつくり、しばしば分枝する。
苞は小さい。萼は5裂し、喉部はむもうである。
本種は、オランダハッカとならびハーブ(香草)として多用されている。また、パイナップルミントとよばれる系統もある。
ハッカ属は、約25種からなる芳香性の多年草でまれに一年草で、北半球の温帯、南アフリカ、オーストラリアに分布する。
地下に横走する根茎がある。茎は四角形で直立または傾伏する。葉は単葉でふつう対生し、無柄または有柄である。
花は両性で小形で輪散花序がつくが、花序はさらに複数集合して穂状または筒状に配列する。
苞は小さい。萼はほぼ等しく5(まらに4)裂する。
花冠はほぼ放射相称で4裂し、花筒は短い。雄しべは4個あり、すべて稔性があり、しかも長さが等しい。
葯は2室である。子房は上位で4深裂し、花柱はその裂け目かの中央下部から出て、柱頭は2裂する。
果実は4個の分果となり、分果のへそは小さい。
本属は、はなはだ変異性に富み、さらに種間交雑も容易に起こるので、分類の困難な植物群として知られている。
ただし、交雑種は両親の中間を示し、しばしば不稔であるといわれている。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]
本属の仲間は、
ミント 、
ペパーミント を掲載している。