ダチュラ
アメリカチョウセンアサガオ
(亜米利加朝鮮朝顔)
ナ ス
ダツラ(チョウセンアサガオ)
Datura innoxia
ダツラ・インノクシア
Dawny thorn apple
アメリカ南部~メキシコ北部原産
多年草(塊根)
アメリカチョウセンアサガオは、アメリカ南部~メキシコ北部原産の多年草である。
枝と茎に軟毛があり、根はダリア状の塊根になる。
葉は不整な卵形で全縁かそれに近く、上面にしばしば軟毛がある。
花は、直立し、外面が淡藤色で内面が白色で芳香があり、長さ7㎝、果実は球形で径5㎝、刺が多くある。
本種と チョウセンアサガオ
の区別が難しく、さらに園芸品種もあり、今後も両種については更なる調査が必要である。
チョウセンアサガオ属は、世界中の熱帯、亜熱帯に分布するが、一部温帯にも産し、約24種がある。
本属には、薬用植物として導入され、現在野生化した種類(花が小形で上を向いて咲き、果実は球形か卵形で刺がある一年草)
と、園芸植物として導入され栽培されている種類(花が大形で垂れ下がって咲き、果実は紡錘形かレモン形で刺のない多年草)に大別され、
それぞれチョウセンアサガオ節、キダチチョウセンアサガオ節とされるが、キダチチョウセンアサガオ節を独立させて
キダチチョウセンアサガオ属とする見解もある。ここでは私の図鑑に基づきチョウセンアサガオ属に統一した。
チョウセンアサガオ属は、多年草または一年草の草本か亜低木または小高木で、通常悪臭がある。
葉は互生し、大形で波状縁で分裂または全縁をしている。
花は大形で有柄で葉腋に単生し、多くは白色で、淡黄色、淡桃色、紫色、赤色もあり、芳香の有るものが多い。
花冠はラッパ状で舷部は5裂し、角状に突出している。雄しべは花筒の基部付近につき、花筒に内存するか超出する。
子房は上位で2~4室である。果実は球形、卵形、紡錘形で刺が有るかまたはなく、4開裂するか不規則に割れる。
萼は筒状または仏炎苞状で長い。種子の多くは扁平である。
一年生の種類には全草にトロピン系アルカロイドを含み喘息などの鎮痛薬として用いられる。
[ 引用 : 園芸植物大事典 (塚本洋太郎総監修:小学館発行) ]
三枚目(左上)は、中心に花弁らしきものがあり、別の品種の可能性もあるが定かでない。
本属の仲間は、 キダチチョウセンアサガオ 、
チョウセンアサガオ を掲載している。