ラ ン
カランテ(エビネ)
Calanthe discolor
カランテ・ディスコロル
( Null )
日本全国に自生
常緑多年草
エビネは、日本全国に自生する。
葉は2~3個生じ、長さ15~40㎝で幅5~15㎝である。
エビネの花は、淡褐色の萼片と側花弁に白色の唇弁を基準とする。
萼片と側花弁は、緑、淡黄、黄緑、赤紫、紅赤、暗紫色などである。
唇弁は白色のほか乳白、黄白、帯紫紅色などの色彩がみられる。
距は長さ10㎝である。
花茎は長さ20~40㎝で数~20花程度をつける。開花期は春である。
エビネ属は、
ラン科
で、アジアの熱帯から温帯を中心に、世界の熱帯に広く分布し、
多くは林床に地生している。
二枚目(左上)は、広島県人さんが、「エビネ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 お届けは、エビネです。自生物ではありませんが豪華なランよりは好きな花です。』
エビネ属は、約150種が有るといわれているが、
異名同種と考えられるものが相当数みられる。
日本には約19種が自生し、そのうち園芸的に重要なものは10種あまりである。
エビネ属は、ガンゼキラン属に似るが、
唇弁基部が蕊柱の下側と合着していることで区別される。
一般に球茎があり、やわらかくひだの多い葉を2~数個つける。
常緑性の種と落葉性の種とがあり、落葉種の偽鱗茎は大きい。
花茎は腋生または頂生で多くの花を総状につける。花は小~中輪で美しい。
萼片と側花片弁はほぼ同形であるが、側花弁はやや小さい。
唇弁基部は蕊柱と合生し、3裂する。花粉塊は8個である。
落葉種は前世紀末から1930年代までに多くの交配種が作り出されている。
日本産の種は近年栽培が盛んとなり、交配が試みられている。
とくに1970年代以降に、日本において園芸的に発達した新花卉のひとつである。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
キエビネ
を掲載している。