NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名キキョウ(桔梗)
園芸(流通)名
別名
科キキョウ
属(和名属)プラティコドン(キキョウ)
学名Platycodon grandiflorus
ラテン語読みプラティコドン・グランディフロルス
英名Baloon flower, Chinese bellflower
原産・分布地日本全土、朝鮮半島、中国東北部に自生
園芸上分類多年草


 キキョウは、日本全土および朝鮮半島、中国東北部に自生する。 日当たりのよい山野の草原に生える多年草で、 根は太く、多肉質となる。
 茎は高さ40~100㎝となり上部で分枝する。
 葉は広披針形で葉縁に鋸歯があり、裏面は白色を帯びる。
 茎や葉は傷つけると白い乳液を出す。
 花は青紫色で、花冠の直径は4~6㎝で、 開花時期は6~8月である。
 二枚目(左)の画像のように蕾のふくらんだ形が風船のようなので、 英名の Baloon flower がある。

 キキョウの根はキキョウサポニンを含有し、 根を乾燥したものを桔梗根とよんで薬用になる。 鎮咳、去痰に効果があり、中国では古くから薬草として利用されている。

 キキョウは日本では古くから庭に植えるなどして観賞し、 また絵画や図案などにもよく描かれている。 今日では花壇に植えるほか、切り花用の栽培も盛んで、 促成栽培も行われている。


 三・四枚目(左・左下)は Junko さんが、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 今日はちょっと変ったキキョウをお持ちしました。
  先日京都の亀岡市にある明智光秀のゆかりのお寺へ
  行ってきました。
  名前は「谷性(コクショウ)寺」のお届けです。』

 と言うことで Junko さんが送ってくれたキキョウは、八重咲きの変わったキキョウである。



 キキョウには八重咲きのものがあるが、 これは雄しべが花弁化して二重咲きとなったものと、 花冠が二重になって二重咲きとなったものがあり、 前者には雄しべが無いのに対し、後者には雄しべがある。

  Junko さんが送ってくれたキキョウは、雄しべが見当たらないところから、 前者の、雄しべが花弁化して二重咲きとなったものと考えられる。


 キキョウ属は、1種からなる単型属でキキョウがアジア東部に分布している。
 ホタルブクロ属   に似ているが、本属では心皮が萼片および雄しべと互生し、 蒴果が上端で胞背裂開する点で異なる。
 茎は直立し、葉は互生するが、対生または輪生することもある。
 花は茎頂に数個つく。萼片は子房と合着し、先端は5裂する。
 花冠は大きな広鐘形で、先は5裂する。
 雄しべは5個で花糸の基部は広くなっている。
 子房は5室で、柱頭は5裂する。雄ずい先熟性が見られ、 葯内の花粉が散ってから柱頭が開く。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]

 また、よく似た名前の植物に、  キキョウソウ  があり、
同じキキョウ科であるが、属が異なっている。


1・2枚目画像撮影日:2005.06.25
3・4枚目画像投稿日(投稿者:撮影地):2007.07.07
        ( Junko さん:京都府丸亀市)
  5枚目画像撮影日:2004.06.13
  6枚目画像撮影日:2006.07.08

2015.02.23 First making day [2k/22ki/138400]
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