アジサイ
キレンゲショウマ(キレンゲショウマ)
Kirengeshoma palmata
キレンゲショウマ・パルマタ
( Null )
多年草(根茎)
キレンゲショウマは、本州(近畿南部、島根県)、四国、
九州の陰湿な岩礫地に生え、朝鮮半島、中国にも分布する。
多年草で地中に肥厚した短い根茎があり、
直立して1m内外になる地上茎をだす。
7~8月に、茎頂部に対生する苞葉の腋から、
3(まれに1~2)花を集散状につけた枝がまばらにでる。
花は雄しべを除き5数性で両性である。花弁は平開しない。
東アジアを代表する特産植物の一つとして
欧米の植物園でよく栽培されている。結実もする。
キレンゲショウマ属は、キレンゲショウマだけからなる、
東アジア特産の単型属である。
アジサイ亜科に近いが、装飾花が無い。花弁は黄色である。
雄しべは花弁数の3倍(15個)、雌しべは3
(まれに4)個の心皮からなる、葉は掌状に分裂する。
などの特徴があり、単独でキレンゲショウマ亜科を構成する
変わった植物である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
画像は、広島県人さんが「夏の花」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 近くの花好きさんからメールが来たので、
いそいそと写真を撮りに行きましたよ。
昨年読んだ宮尾登美子さんの「天涯の花」
のキレンゲショウマに出会いたくて・・・・
深い谷間に咲くこの花は鉢植えでしたが、
黄色が美しくまだ一輪しか咲いていませんでした。
この花が谷間に群生してしているさまを想像し、
一度は自然の中に咲いている花に出会いたいと思いましたよ。
2枚目は
レンゲショウマ 、
3枚目は
サギソウ です。』
【追記】
キレンゲショウマ属は、新エングラー体系ではユキノシタ科
(バラ目)に入れられていたが、クロンキスト体系では、
単独のアジサイ科
(バラ目)としてユキノシタ科から分離された。
最近の APG の見解では、
ユキノシタ科とは縁遠いことが明らかになり、
ユキノシタ科が入っているバラ目からミズキ目に変更された。