アキサンゴ(秋珊瑚)、
ハルコガネバナ(春黄金花)
ミズキ
コルヌス(ミズキ)
Cornus officinalis
コルヌス・オッフィキナリス
Japanese cornel ,
Japanese cornelian cherry
朝鮮半島原産
落葉小高木
サンシュユは、朝鮮半島原産の落葉小高木である。
日本には江戸中期に薬用植物として渡来し、栽培されてきた。
高さ6~7mになり、樹形は楕円形で枝が多く茂る。
開花時期は3月で、葉の萌芽前に咲く。
花序の基部に褐色を帯びた4個の総苞片があり、花後脱落する。
花は黄色で径4~5㎜と1個の花は小さいが、
多くつくので一塊の花姿である。
果実は楕円形の石果で、5月に成熟して鮮紅色となる。
三枚目(左)は、野の調べさんが、「サンシュユ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 さて、サンシュユです。
一つ一つの花は面白い形をしていますね。』
本属の仲間は、
ハナミズキ 、
ヤマボウシ
を掲載している。
サンシュユの果実は、山茱萸(
CORNI FRUCTUS )と称される薬草である。
山茱萸の薬能に関しては、一般に滋養、強壮、収斂薬として、
補腎、盗汗、尿利頻数、腰膝疼痛、月経不止に応用し、
また酒に浸して山茱萸酒をつくる。
ミズキ属は、約40種からなり、北半球の温帯に分布する。
多くは落葉性の高木または低木であるが、ときに常緑の多年草がある。
葉は有柄で、対生または互生し、単葉で全縁である。
花は両性で、散房、頭状、散形花序などにつき、
総苞片のあるものとないものがある。
萼筒は壺状または鐘状で子房に合着し、萼裂片は小さい。
花弁は4枚で雄しべも同数ある。花色は白、淡黄緑色、黄色である。
子房は1または2室で、各室に1個の胚珠を含む。花柱は単一である。
果実は石果または液果で、ときに集合果となり、
紫黒、黒、紅、黄、白色などに熟す。
日本には6種が自生し、ほかに北アメリカ原産のアメリカヤマボウシ
(ハナミズキ)が花木としてよく栽培されている。