NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名アメリカヤマボウシ(アメリカ山法師)
園芸(流通)名
別名ハナミズキ(花水木)
科ミズキ
属(和名属)コルヌス(ミズキ)
学名Cornus florida
ラテン語読みコルヌス・フロリダ
英名Flowering dogwood
原産・分布地アメリカ東部、メキシコ北東部に分布
園芸上分類落葉小高木


 ハナミズキは、アメリカ東部の温暖地や メキシコ北東部に分布する落葉小高木である。
 樹高4~10mで、胸高直径25~40㎝になる。
 樹皮は灰黒色で縦に溝が現れ、小枝は紫褐色になる。 若枝は緑色で有毛で、後に無毛になる。 樹形は倒卵形~円形である。
 葉は対生し、楕円形または卵形で、 長さ8~10㎝で幅3~5㎝で、鋭頭で円脚で表面が緑色で、 裏面は粉白を帯びて若いときに軟毛が密生するが 後に脈上を除いて無毛となる。秋に紅葉する。
 花は4~5月に咲く。  総苞片 は白色で4個あり、長さ3㎝の倒卵形で、先端がへこむ。 この総苞片が花弁のように見える。
 果実は石果で、鮮深紅色の卵球形または楕円形となり、 数個が集まってつくが、 ヤマボウシのように癒合して集合果をつくることはない。 果実は10月に成熟する。

[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
     花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]


 本属の仲間は、  サンシュユ 、  ヤマボウシ  を掲載している。

 三枚目(左)は、 Junko さんが、「公園の花」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 今度は「 灯台躑躅 (  ドウダンツツジ )」 と
  「ハナミズキ」と後はなんでしょうか?
  ドウダンツツジはPCで調べましたら灯台と
  書くんですね。』

 この「後はなんでしょうか?」の花は、  ツタガラクサ  であった。

 一般に、ハナミズキというと花弁のように見える総苞片が白色であるが、 私の地方では総苞片が淡紅色に色づくものが多くみられる。
 総苞片が淡紅色となるものは、「ベニバナハナミズキ」 C. florida f. rubra であり、これを基に多くの園芸品種作リ出されており、 ここに掲載した画像も園芸品種の可能性が高い。
 とくに、四枚目(左)のようにバレリーナが手を上にあげて 回転しているさまを想像させるような変わった花もある。

 五枚目(左)が、ハナミズキの花のマクロ画像である。

 遠くから見ていると花弁のように見えるのは、色づいた総苞片であり、 本当の花弁はこのマクロ画像の中にある反り返った 淡黄緑色の4枚のものである。
 ミズキ属の特徴である、4数性のとおり、 花弁も雄しべも各4個であることがよくわかる。

 ミズキ属は、約40種からなり、北半球の温帯に分布する。 多くは落葉性の高木または低木であるが、ときに常緑の多年草がある。
 葉は有柄で、対生または互生し、単葉で全縁である。
 花は両性で、散房、頭状、散形花序などにつき、 総苞片のあるものとないものがある。
 萼筒は壺状または鐘状で子房に合着し、萼裂片は小さい。
 花弁は4枚で雄しべも同数ある。花色は白、淡黄緑色、黄色である。 子房は1または2室で、各室に1個の胚珠を含む。花柱は単一である。 果実は石果または液果で、ときに集合果となり、 紫黒、黒、紅、黄、白色などに熟す。
 日本には6種が自生し、ほかに北アメリカ原産の アメリカヤマボウシ(ハナミズキ)が花木としてよく栽培されている。

 六枚目(左)が、花が咲き終わって結実したばかりのハナミズキの果実である。

 七枚目(左)が、赤熟したハナミズキの果実である。
 10月に撮影したものであり、六枚目(左上) のものと比べると丸々と太っていることがわかる。
 また、赤熟した果実と果実の間にしぼんだ実があることで、 結実した果実すべてが成熟しないこともわかる。
 ハナミズキは、紅葉も綺麗である。

1枚目画像撮影日:2006.04.28
2枚目画像撮影日:2004.04.16
3枚目画像投稿日(投稿者):2006.04.23 ( Junko さん)
4枚目画像撮影日:2007.04.21
5枚目画像撮影日:2006.04.23
6枚目画像撮影日:2006.05.25
7枚目画像撮影日:2005.10.15
8枚目画像撮影日:2005.11.04
9枚目画像撮影日:2006.03.25
10枚目画像撮影日:2006.04.01
11枚目画像撮影日:2006.04.09
12枚目画像撮影日:2006.04.18

 これから4枚が、ハナミズキが蕾から咲くまでの一連の画像である。

 九枚目(左)が、3月25日に写したもので、蕾が膨らみ、開花をまつ状態である。

 十枚目(左)が、4月1日に写したもので、総苞片が開きだした状態で、 総苞片はまだ蕾の時と同じ色である。

 十一枚目(左)が、4月9日に写したもので、総苞片が開き色が緑色に変り、 中からハナミズキの蕾の集合体がはっきり見えている状態である。

 十二枚目(左)が、4月18日に写したもので、 すっかりハナミズキの花らしくなってきた状態である。

 しかし、この状態でも中心にあるハナミズキの蕾は、まだ開花していない。
 5日後の4月23日に写した五枚目(左上四)の画像で、初めて開花である。
 蕾の画像から約1ヶ月で開花である。

2015.08.02 First making day [6h/61ha/240600]
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