コウカ、コウカギ、ネブノキ
マ メ (ネムノキ亜科)
アルビジア(ネムノキ)
Albizia julibrissin
アルビジア・ユリブリッシン
Mimosa , Mimosa tree , Silk tree
本州以南、イラン~南アジアに分布
落葉高木
ネムノキは、イラン~南アジアにかけて、
日本では本州以南に分布する高さ10mほどになる落葉高木である。
複葉は大形で長さ20~30㎝で、対生する15~30対の小葉からなり、
裏面は白色を呈する。小葉は開閉運動を行い、夕方には閉じる。
6~8月ごろ、小枝の先に20花ほどからなる頭状花序をつけ、夕方開く。
多数の長い花糸は紅色で、房状を呈する。
豆果は平たく長さ12㎝くらいで、秋に熟し、数個の種子ができる。
樹形は悪いが、花や葉に観賞価値があるので、
花木、風致木として植え、園芸品種も育成されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
三枚目(左)は、野の調べさんが、「秋なのに・・・」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日はビックリすることがありました、穏やかな秋日和
に散歩していたら、一瞬目を疑いました。ピンク色の
フワフワしたネムノキの花が満開でした。途中桜の花も
チラホラと咲いていました。
もう季節を間違えてしまいそうです。』
ふつうネムノキは、6~8月ごろに開花するので、 11月にこのような立派な花が咲いているのは珍しいことである。
四枚目(左)も、野の調べさんが、「ネムノキ」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 さて、ネムノキです。午後早くから夕方にかけ、
がく筒先端から微細な雄しべ多数と雌しべが顔を出し、
僅か数mmのものが数時間で3cmほどに伸長、
もつれることなく見事に展開する幻想的な光景です。
花は一日花で、満開の花からは微かに甘い桃の香りが
漂い花とは逆に葉は夕方には閉じて眠る事から
漢名は“合歓木”だそうです。』
広島県人さんからも、「この木なんの木」をネムノキとして
送ってくれたが、調べた結果、この木なんの木は和名が
「
アメリカネム 」であったため、ここへの掲載はしていない。
ネムノキによく似た植物に
トキワネム がある。花だけでは区別が難しい。
ネムノキは花が頭状花序につくが、
トキワネムは枝の途中にも花がつき散形花序につく。
また、ネムノキが落葉高木に対し、トキワネムは常緑低木である。
ネムノキの英名にもミモザが入っているが、本図鑑では別名が
「ミモザ」の植物は、フランスのミモザ祭りに使わ、英名、
仏名ともにミモザが使われている「
フサアカシア 」とした。