ノゲイトウは、インド原産の非耐寒性一年草であり、
日本の暖地に野生化している。
茎は円柱形で直立する。高さ40~90㎝で、分枝する。
葉は無柄または有柄で、披針形か狭卵形で鋭尖頭で、
長さ5~8㎝である。
花序は長い柄を有し、披針形または円柱形で、
長さ2.5~10㎝で、最初帯赤色で、萎凋(草木がなえしぼむこと)
すると光沢のあるくすんだ黄色または銀白色になる。
花は長さ8~10㎜である。
ケイトウ属は、アメリカ、アジア、アフリカの熱帯、
亜熱帯に30~40種、または60種があるとされる。
自生地には低木になるものもあるが、多くは一年生の草本である。
非耐寒性で温帯では春撒きして夏、秋に開花する。
葉は有柄で互生し、線形または広卵形で鋭尖頭である。
花は両性で1個の苞と2個の小苞があり、
腋生または頂生の穂状花序につくか、
あるいは広大な扁平の茎の端に密につく。
花色は白、銀、黄、赤、桃などで光沢がある。
花被片は乾膜質で5個で雄しべも5個で、
花糸の基部は杯状に合着する。
子房は卵形で花柱は1個で長く、胚珠は2~8個である。
胞果は球形か卵形で横周裂開する。種子はレンズ状で黒色で光沢がある。
露地の花壇、切り花、また鉢物に利用される。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、 ケイトウ 、 フサゲイトウ を掲載している。