ノゲシは、ヨーロッパ原産の二年草であり、日本全土の畑や道端に生えている。
和名は、葉がケシの葉に似ているところからついた。
属が異なるが、よく似た花で秋に咲く
アキノノゲシ
もあるため、本種の別名をハルノノゲシともいう。
身近な野草で、葉や茎を傷つけると白い乳液が出る。
茎は太く、中空で、高さ50~100㎝である。
葉は互生で基部は茎をだく。羽状に深く切れ込み、縁には不規則なギザギザがある。
花は茎や枝の先端に数個ずつつき、径約2㎝で、多数の舌状花や頭状花が集まった小花である。
開花時期は、3~10月と非常に長いこと咲く。
オニノゲシとの見分け方として、ノゲシは茎の上部の葉は柄がなく、
左右にとがった突起が反対側まで突き出て茎を抱いているが、
オニノゲシの上部の葉は、基部が丸くなって茎を抱いているが、
ノゲシのように茎の向こう側まで大きく飛び出すことはない。
本属の仲間は、全体に荒々しくて、葉のギザギザが触ると痛い オニノゲシ を掲載している。