ヒメヤブランは、日本(関東以南)、台湾、中国に分布する多年草である。
ヤブランより小形で、葉は幅2㎜で長さ10㎝ほどである。
ほふく枝を出して殖え、土手などに群生する。
夏の初めに葉の間から花序だし、淡紫色の小さな花をまばらにつける。
まれに斑入りの葉的なものがあり、鉢植えにされている。
ヤブラン属は、東アジアに数種が分布し、うち日本には3種がある。
樹陰に生える多年草で、根茎は短く、ほふく枝を伸ばすものもある。
葉は常緑で細く、根出する。
花は総状花序につき、花柄に関節がある。
花被片は6個で雄しべも6個で花糸は太い。
果皮が薄く、早期に破れて種子が露出して成長する点でジャノヒゲ属に似るが、
子房上位で、花糸が明らかにあり、種子が紫黒色に熟す点で区別される。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
1・2枚目(右上・左上)は、野の調べさんが、「ヒメヤブラン」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 先日、霧島で出合ったヒメヤブランです。
ヤブランに似ていて小型であることからついたそうです。』
本属の仲間は、
ヤブラン 、
フイリヤブラン を掲載している。
【追記】
ヤブラン属は、APGⅢ
でリユリ科から分離し、キジカクシ(クサスギカズラ)科
(キジカクシ(クサスギカズラ)目)のスズラン亜科に変更になった。