フタリシズカは、北海道、本州、四国、九州、中国に分布している。
短い根茎を有し、数個の茎を直立させ、高さ30~60㎝になる。
茎の下部の節につく葉は鱗片状で、
上部の2~3節(節間0.5~2㎝)に大きな葉をつける。
葉には
ヒトリシズカ
のような光沢が無く、葉身は長さ6~20㎝で幅4~9繊維tで細鋸歯縁である。
5月ごろ、2(ときに1~5)個の花序をだす。苞は三角状広卵形である。
雄しべは白色で3個あり、花糸は広卵形で基部はお互いに合着して子房をおおう。
葯は黄色でそれぞれの花糸の内側につき、計4個ある。
果実は長さ3㎜と非常に小さく、淡緑色である。
ときに茎の下部の節から閉鎖花をつけた花序を出す。
一・二枚目(右上・左上)は、野の調べさんが、「深緑」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は朝から雨模様でしたが、森に入りました。
辺りは薄暗く、ひんやりとしていましたが、五月雨に草木などの植物は、
さらに生い茂り新緑の木々の若葉のつややかな
みどりから、雨の水分を十分にすった葉の緑は、
深みを増して深緑って感じ、空気が美味しかったです。
少し歩いていくと、足元にフタリシズカの群生に出合いました。
はじめてみたので興奮しながら、撮りました。』
センリョウ属は、アジアの熱帯および東アジアの温帯に約10種があり、
草本あるいは低木である。枝には節がある。
葉は単葉で対生し、鋸歯縁で有柄で小さい托葉がある。花は両性で、
頂生の穂状花序につき有苞で、花被はない。
雄しべは3個または1個でときに子房の側方につき、
葯は中央の雄しべに2(または0)個、側生する雄しべに1個あり、
花糸の基部は合生する。果実は石果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、ヒトリシズカの他に、あまり似ていない
センリョウ 、
キノミセンリョウ を掲載している。