ホウキグサ(箒草)、ネンドウ
ニワクサ(爾波久佐)、コキア
アカザ ➡ ヒユに変更(APGⅡに基づき)
コッヒア(ホウキギ)
Kochia scoparia
コッヒア・スコパリア
Belvedere , Summer cypress
アジア~ヨーロッパ原産
非耐寒性一年草
ホウキギは、アジア~ヨーロッパ原産の非耐寒性一年草である。
草丈1m前後である。日本への渡来は中国からとされ、栽培
の歴史も古く1000年以上に及んでいる。
しかし、品種改良された記録はなく、固定した栽培品種も現在
のところ見当たらない。
草姿は直立形で、成長にともなって多数の小枝を分枝する。
葉は両端が細い披針形で、3本の脈があり互生する。
分枝した小枝の葉腋に淡緑色の小花が1~3個ずつつき、
全体で大きな花穂を形成する。
雌花には柱頭が2本に分かれた雌しべが1個あり、両性花
には雄しべ5個と退化したような雌しべが1個認められる。
胞果は、全体が星形となり、翼が全縁にある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
三枚目(左)は、こまさんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 先日町内のウォーキングで、いい汗をかいて来ました。
紅葉ももう終わりに近く落ち葉を踏んでのウォーキング
でした。落ち葉を踏むとカサカサと音がしてこれもまた
風情もあるものです。』
四枚目(左)は、みずがめ座さんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 秋も本番ですね。
今日は青空でさわやかな気持ちのいいお天気でした。
でもまた週末には台風が接近しています。
今年は災害が多いので静かに通過してほしいものです。
色づき始めたコキアが台風で少し倒れてしまいました。』
五枚目(左) も、みずがめ座さんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 我が家のコキア(正確にはコッヒアなんですね)
が色づいてきました。
秋ダリア と
コスモス (ダブルクリック)です。 』
みずがめ座さん投稿の「コキア」が何かわからなくて調べたところ、 ホウキギの別名であった。「コキア」は、学名の Kochia scoparia (コッヒア・スコパリア)の「コッヒア」に由来するのでは ないかと考えている。
【ホウキギの果実の利用】
江戸時代の代表的な農書に記されているように、かつてホウ
キギは薬用(果実)や草ぼうきをつくるため、全国で栽培されて
いたものである。しかし、薬や箒を自給自足することが無くなっ
た今日、その栽培はごく限られた地域でしか見られなくなった。
そのひとつに秋田県比内(ひない)町がある。比内町にホウキギ
栽培が定着している理由は、昔からホウキギの果実を農産加工
し、地域の特産物としていることによる。
ホウキギの果実を食用とするためには、果実を釜で煮てから
水を切り約12時間放置後、十分もんで脱皮を促し、冷水で丁寧
に果皮を洗い流す。
このようにしてホウキギの果実を加工したものを、秋田県では
「とんぶり」とよんでいる。
「とんぶり」はナガイモの千切りや大根おろしと混ぜて食べるが、
歯ざわりがプリプリしていることや特有の風味があることから、
別名を「畑のカズノコ」、「ジャパニーズキャビア」などともよばれ、
食通に珍重されている。
以前は地方色の濃い食べ物であったため消費が限られていたが、
現在は中央にも出荷され需要が増えつつある。
【追記】
APG Ⅱ で、アカザ科
(ナデシコ目)は同じナデシコ目のヒユ科に包含されたため、
ホウキギ属をヒユ科に変更した。
これによりアカザ科は、 APG
分類体系では使われない科となった。