今日一般にダリアとよばれている園芸品種は、
おもに D. coccinea (D.コッキネア)、
D. juarezii (D.ユアレシー)、
D. merckii (D.メルキー)、
D. pinnata (D.ピンナタ)
の4種から交雑によって導かれたものとみなされている。
( Dahlia (ダーリア))
を D. と表す)
ダリアという植物に対し、和名を「テンジクボタン(天竺牡丹)」とする説があるが、
私の図鑑では、和名がテンジクボタンといわれる品種は、
D. pinnata (D.ピンナタ)のことであり、
ここでは園芸名のダリアは園芸品種群を指すものとし、和名は無しとした。
1枚目(右上)は、画像では分かりずらいが、矮性種である。
2・3枚目(左上・左)は、広島県人さんが、『 ダリア園で撮った 写真です。これもダリア、びっくりしました。』 とのコメントをつけて、 変わった品種のダリアを、私に送ってくれたものである。
2枚目(左上)の園芸品種は、カクタス咲き(
Cactus-flowered :サボテン)という種で、
オランダでメキシコから送られた塊根から1872年前後に管状花冠をもつものが発見され、
D. juarezii (D.ユアレシー)と命名され、
これがイギリスにも伝わってカクタス咲きのもととなったものである。
3枚目(左)の園芸品種は、オーキッド咲き(
Orchid-flowerred :ラン)という種で、放射状の花弁は筒状である。
本属の仲間は、
コダチダリア を掲載している。
4枚目(左)は、みずがめ座さんが、 NIO のホームページのリニューアルのお祝いに送ってくれたものである。
4枚目の園芸品種は、フォーマル・デコラティヴ咲き( Formal decorative :幾何学的装飾)という種で、 D. pinnata (D.ピンナタ)から派生した品種であり、 完全八重咲き種で、1814年にフランスで初めて現れたものである。
5枚目(左)も、みずがめ座さんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 我が家の
コキア (正確にはコッヒアなんですね)
が色づいてきました。
秋ダリアと
コスモス (ダブルクリック)です。 』
6枚目(左)は、 hiro&shii
さんが、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 最近あまり写真が撮れないでいます。
久しぶりに撮ってきたダリアを1枚おかせて
いただきます。』
7枚目(左)は、 hiro&shii
さんが、次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 今日は思いたってダリヤを見にでかけました。
暖かい陽射しをあびて短い時間でしたが、写真を撮る!
という目的ででかけ楽しい時間を過ごしてきました。
ダリヤのお届けです。』
ダリにとまっている蝶々とダリアのコントラストがとっても綺麗
で印象的でしたので、この一枚を載せることとしました。
画像をクリックして、大迫力のオリジナル画像も見て下さい。
拡大しても鮮明な画像には、
hiro&shii さんの写真技術の高さに感心しています。
8枚目(左)の園芸品種は、ボール咲き(
Boll )という種で、
D. pinnata (D.ピンナタ)
から派生した品種であり、完全八重咲き種で、頭花はほぼ球状を呈する。
1830年ごろイギリスで作り出された品種である。
8枚目(左)の花の小花弁がさらに筒状になり、
花形が小形のものが、皆さんもよく知っている、
ポンポン咲き( Pompom
:玉房飾り)であり、1850年前後に現れた。
その他の花形による分類では、シングル咲き、アネモネ咲き、
コラレット咲き、ビオニー咲き、フリルド咲き、
デュープレクス-ペタルド咲き、ダブル・コスモス咲き、
ロゼット咲きなどダリアにはたくさんの花形がある。
9枚目(左)は、咲き始めの状態であり、品種を特定しがたいが、
アネモネ咲き( Anemone-flowered
)の特徴である、外側に舌状花が並び、
内側の筒状花が発達して大きく丁字咲きとなる花形をしており、
アネモネ咲きの可能性が高い。
ダーリア属は、メキシコおよびグアテマラの山地に
12~15種が分布する多年草で、地下に塊根がある。
直立性であるが、ときにつる性となり、着生するものもある。
茎は約6mまで伸び、基部は木質化する。
葉は対生または輪生で、1~3回奇数羽状複葉となる。
頭花(頭状花序)は長い葉柄をもち、総苞は2列からなる。
心花は両性で、辺花は舌状で中性あるいは雌性である。
園芸品種では心花も舌状になるものが多い。花床に鱗片がある。
果実は痩果である。