マリーゴールドは、タゲテス属の園芸品種群である。
タゲテス属は、メキシコを中心とした中央アメリカに
約30種があるといわれる。一年草または多年草である。
本属の植物は、16世紀中にヨーロッパに移り、
アメリカ大陸の植物としては最も早く
ヨーロッパに広がったもののひとつである。
イギリスのパーキンソン氏の園芸植物誌の中に、
多くのアフリカン・マリゴールドおよびフレンチ・
マリゴールドの花形が出ている。
また、日本にも江戸時代前半に渡来している。
茎は直立または散開し、葉は羽状に深裂するものが多い。
葉および総苞には油線があり、独特の強い臭気をもつ。
頭花(頭状花序)は黄橙色で、総苞片は癒合して
中空のコップ状をなしている。
本属の中で園芸上かかわりの深いのは3種ほどである。
果実は痩果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
マリーゴールドは、次の3種から作り出された
園芸品種がほとんどである。
① Tagetes erecta
(T.エレクタ)和名:センジュギク(千寿菊)
別名:アフリカン・マリゴールド、マンジュギク(万寿菊)
② Tagetes patula
(T.パツラ)和名:クジャクソウ(孔雀草)
別名:フレンチ・マリゴールド
③ Tagetes tenuifolia
(T.テヌイフォリア)
和名:ホソバクジャクソウ(細葉孔雀草)
一般的には、二枚目(左上一)のような花姿のものが、
アフリカン・マリーゴールで、三枚目(左上)
のような花姿のものが、フレンチ・マリゴールドである。
フレンチ・マリゴールドの和名は、「クジャクソウ」である。
しかし、クジャクソウとよばれる植物には、「
ハルシャギク 」、「クジャクシダ」、「
シロクジャク 」などがあるので、混同しないこと。
四枚目(左)は、みずがめ座さんが、私に送ってくれたものである。
本属の仲間は、
タゲテス・レモニー 、
ミント・マリーゴールド を掲載している。