ミカンは、ミカン属の植物で、果実が食用とされるものを指し、
それらをまとめてミカン類とよび、
日本で一般に栽培されているものは数十種類ほどある。
その中でも一般的にミカンとよばれている主なものは、
「ウンシュウミカン」、「イヨカン」、「キシュウミカン」
などがある。
ミカン属は、159種からなり、インド東部、ビルマ、
中国に分布する。常緑の低木または高木である。
ふつう枝には刺がある。葉は複葉が退化した単身複葉で互生する。
葉身は革質で透明点があり、全縁または鈍鋸歯縁である。
葉柄はしばしば有翼である。
花は両性で芳香性のあるものが多く、
ふつう葉腋に単生あるいは短い総状花序などにつく。
萼は4~5裂する。花弁は通常白色で4~5(~8)裂する。
雄しべは花弁数の4~10倍ほどあり、
花糸が合生することがある。
よく発達した花盤がある。子房は5~多室からなり、
各室に胚珠を2列につける。
果実は球形または楕円形の大きな液果で食用または薬用とされ、
外果皮に油室があり、内果皮が海綿状である。
果実の内部は多くの室(じょう嚢)に分かれる。
可食部はこの分室の壁から生える果汁に
満ちた多数の毛である。種子は胚乳を欠く。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
ナツミカン 、
シークワーサー 、
ブシュカン 、
レモン
などを掲載している。