ユウゼンノギク(友禅野菊)
キ ク
アスター(シオン)
Aster novi-belgii
アスター・ノウィ-ベルギー
New York aster
北アメリカ原産
耐寒性多年草
ユウゼンギクは、北アメリカ原産の耐寒性に富む多年草である。
花壇、切り花、鉢物に利用され、
草丈は20~180㎝におよぶものもあり、園芸品種は多い。
茎は直立し、上部は散房状に分枝する。
葉は茎頂まで密生していて披針形または線状披針形である。
頭花は径2.5㎝程度が一般的であるが、やや小形のもの、大形のものもある。
辺花は一重で、一つの頭花に20~30個つく。
目の小さいものや半八重咲きのものかなりある。
花色は白、桃、紅、紫紅、藤青などで、濃淡の差があり、変化の幅が広い。
栽培は容易でとくに土壌を選ばない。開花時期は、9~11月である。
シオン属は北アメリカを中心に南アメリカ、アジア、ヨーロッパ、
アフリカの各地に250~500種が自生いしているといわれている。
ほとんどが多年草であるが、まれに一・二年草や低木状のものもある。
茎はときに花茎状となったり分枝する。
葉は互生して縁は全縁か歯状となる。頭花(頭状花序)は中形で、
単生するかまたは多く集まって総状、散房状、円錐状につく。
辺花は雌性で稔性があり1~2列で、青、青紫、
赤紫、赤、桃、白と花色はさまざまである。
心花は黄色を基調とし、両性で稔性がある。
園芸品種も含めて、草丈も15㎝程度の矮性のものから
2m以上にもおよぶ高性のものまであり、
開花時期も晩夏から晩秋までと変化に富んでいる。
園芸上の改良は、北アメリカ産の種が
ヨーロッパに導入されて種間交雑などが行われ、
多くの園芸品種が作り出された。
本属は、植物分類学上問題が多く、属の範囲が明確でない。
なお、一般に「アスター」の名で市販されている切り花は、
別属の Callistephus
(カリステフス)(和名属:エゾギク属) の一年草であり
区別する必要がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
本属の仲間は、
シオン 、
シロクジャク を掲載している。