シオンは、本州(中国地方)、九州、朝鮮半島、
中国、シベリアなどに原産する多年草である。
耐寒性に富み草丈2mにも達し、切り花や庭植え用に栽培されている。
また、中国では根を咳止めに使用している。
根出葉は長さ60㎝で幅15㎝と大きくて披針形で葉先はとがっており、
葉状脈をもち花時になくなる。
茎葉は長披針形で長さ15㎝幅2~3㎝で無柄である。
頭花は径3㎝程度で辺花は青紫色で、心花は黄色である。
開花時期は9~10月である。
シオン属は北アメリカを中心に南アメリカ、アジア、ヨーロッパ、
アフリカの各地に250~500種が自生いしているといわれている。
ほとんどが多年草であるが、まれに一・二年草や低木状のものもある。
茎はときに花茎状となったり分枝する。
葉は互生して縁は全縁か歯状となる。
頭花(頭状花序)は中形で、
単生するかまたは多く集まって総状、散房状、円錐状につく。
辺花は雌性で稔性があり1~2列で、青、青紫、
赤紫、赤、桃、白と花色はさまざまである。
心花は黄色を基調とし、両性で稔性がある。
園芸品種も含めて、草丈も15㎝程度の矮性のものから
2m以上にもおよぶ高性のものまであり、
開花時期も晩夏から晩秋までと変化に富んでいる。
園芸上の改良は、北アメリカ産の種がヨーロッパに
導入されて種間交雑などが行われ、多くの園芸品種が作り出された。
本属は、植物分類学上問題が多く、属の範囲が明確でない。
なお、一般に「アスター」の名で市販されている切り花は、
別属の Callistephus
(カリステフス)(和名属:エゾギク属) の一年草であり区別する必要がある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
三枚目(左)は、広島県人さんが、『 我が家で咲いた
ナンバンギゼル と シオンの花です。』
とのコメントを
つけて、私に送ってくれたものである。