NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ハナヤサイ(花揶菜)
園芸(流通)名
別名カヤサイ(果揶菜)、
別名ハナナ(花菜)、ハナハボタン(花葉牡丹)
科アブラナ
属(和名属)ブラッシカ(アブラナ)
学名Brassica oleracea var. botrytis
ラテン語読みブラッシカ・オレラケア(変種)ボツリチス
英名Cauliflower
原産・分布地地中海東部沿岸原産
園芸上分類一年草

 カリフラワーは、アブラナ属の1種 B. oleracea (B.オレラケア:キャベツ、カリフラワー、ケールの基となった植物)を起源とする    ブロッコリ  と同系統の栽培植物で、花らいが野菜として利用される。

 B. oleracea は、栽培キャベツの野生型で、ヨーロッパの西部や南部の海岸地方に 自生する無毛の一年草または多年草、
ときに二年草であるが、変異性に富み、結球した葉や花らい、 または側芽、肥大した茎を利用するさまざまな系統の栽培品種が
生まれたとされる。カリフラワーは、そうした系統のひとつである。
 カリフラワーの原産地は地中海東部沿岸で、 数千年前すでに栽培されていたケール( kale ) [ B. oleracea var. acephala ]
から分化してできたものとされている。
 古代ローマ人はすでにブロッコリ様の植物をたべており、 今日のカリフラワーはブロッコリ( broccoli ) より改良されて生じたと
思われる。
 今日のようなカリフラワーが育成されたのは19世紀になってからである。 アジアへには19世紀中ごろ伝わったと思われる。
 日本へは明治の初めに導入されたが一般には普及せず、 採種の容易な千葉、静岡、山口および九州などの暖地でわずかに
栽培されていた。
 しかし、近年になり日本の気候に合った栽培品種の育成が進み、 また、食生活の洋風化にともない生産は増加してきた。

 画像は、食用にするカリフラワーを収穫しないでそのままにしておくと、 このような花が咲く。
 アブラナ属の植物であり、花色は黄色でナノハナによく似ている。

 アブラナ属は、ほとんど一年草または二年草であるが、 ときに多年草や低木状となるものもある。
 旧世界に約40種以上が原産するといわれるが、 重要な作物として古くから栽培されてきたために 原産地のはっきりしないものが多い。
 茎は直立し、葉は互生する。葉縁には鋸歯があり、 下部の葉はさまざまな程度に羽裂するか頭大羽裂する。
 花は頂生の総状花序につき、黄色、帯黄白色ときに白色である。
 萼片は4個で、花弁は4枚が十字状に並び、基部は細長い爪となる。
 雄しべは6個でうち2個は短い。 雄しべの基部にある蜜腺は3稜形で濃緑色である。
 子房は下位で、花柱は1個である。果実は長角果である。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 本属の仲間は、  ナノハナ 、  ブロッコリ 、  ミズナ 、  ハボタン  を掲載しており、ハボタン以外は食用に供する。

画像撮影日:2005.04.10

2015.02.19 First making day [2k/21ka/135000]
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