NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名シモクレン(紫木蓮)
園芸(流通)名
別名モクレン(木蓮)
科モクレン
属(和名属)マグノリア(モクレン)
学名Magnolia quinquepeta
ラテン語読みマグノリア・クインクエペタ
英名Magnolia
原産・分布地中国原産
園芸上分類大形落葉低木


 シモクレンは、ハクモクレン亜属、シモクレン節、 モクレン属に属し、中国原産の大形の落葉低木である。
 花は春に葉に先立って咲き、葉の展開後まで咲きつづけるが、 ハクモクレンより遅い。
 萼片は淡緑色で小形である。花弁は6枚あり、 外側が濃紫色で内側が淡紫色である。 花弁の長さは10㎝前後で直立し半開する。
 枝は細く長く伸び、花つきはハクモクレンより少ない。
 ハクモクレンと同様に変異が多くみられ、花色の濃いものや淡いもの、 花弁の幅が細くて先端がとがり気味のものや幅の広いものなどがある。
 また、本種には多くの園芸品種が作り出されている。
 一枚目(右上)は、花弁の内側が真白く、 外側が紫紅色のように見え、園芸品種である可能性が高い。

 モクレン属には、シモクレンに花の形と色がよく似た、 M. × soulangiana (M.スーランジアナ) という品種がある。
 この品種は、フランスでシモクレンの花粉のかかったとされる ハクモクレンの実から育ったものが1826年に最初に花をつけ、 以来各地で同様の実生系統が作り出され、 これらを総称して上記の呼び名となった。
 日本でもハクモクレンと並んで、 このグループの園芸品種がもっとも多く栽培されている。
 花期はハクモクレンより少し遅く、 シモクレンよりややはやい。交雑種であるため花色、 花形、樹形などはハクモクレンに近いものから シモクレンに近いものまで幅広い変異がある。
 花は径15㎝前後で、花弁は内側が白く、 外側が紫紅色に着色するが、着色の程度は園芸品種により異なる。

 四枚目(左下)は、 Junko さんが、「モクレンとミモザ」のタイトルで、 次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
 『 駅へ行く途中、   白もくれん  を撮りました。
  色のついたほうは訪ねた家に飾ってありました。
  その日はもくれんと   ミモザ  を頂いて来て
  今我が家の玄関で咲いています。
  一気に春が来ました。でも明日は雨。
  サクラはまだ2分咲きといったところ。』

 この訪ねた家に飾ってあった色のついた方が、 シモクレンである。投稿はモクレンであるが、 花弁の色からシモクレンと思われるため、ここに記載した。


 モクレン属の代表的な花は、「ハクモクレン(白木蓮)」 と「シモクレン(紫木蓮)」であるが、皆さんはただ単に 「モクレン」といった場合にどちらの木蓮を思い浮かべますか。 ふつうは多分「ハクモクレン(白木蓮)」を思い浮かべる方が多いと思う。 でも、別名に「モクレン」とついているのは紫木蓮である。
 英名でも、ハクモクレンが yulan に対し、シモクレンは、 モクレン属を表す magnolia で表されている。

 六枚目(左下)は、咲き始めの状態である。 花弁はシモクレンのように見えるが、萼が茶褐色をしており、 おそらく園芸品種と思われる。


 モクレン属は約90種からなり、太平洋をはさんでアジア大陸と アメリカ大陸に隔離分布し、アジア大陸に多い。
 アジアでは、ヒマラヤ、東南アジア、マレーシア、 東アジアに、アメリカでは北アメリカ東・東南部、 中央アメリカ、南アメリカ北部に分布し、 ほとんどの種が山地生である。
 また全種数のうち大半は熱帯・亜熱帯産で、 残る温帯性のものが広く栽培されているが、 高木性のものが多いので、 どちらかというと広い庭や公園向きである。
 常緑性または落葉性で、高木あるいは低木である。

 葉は単葉で薄質または厚質で、全縁で有柄で互生するが、 ときに枝端に集まって輪生状を呈する。
 早落性の托葉は膜質で幼葉を包み込み、 あるいは厚く長毛をともなって冬芽や蕾を包むので、 小枝や花柄の周囲を取り巻く脱落痕が見られる。

 花は大形で両性で1個が頂生し、 芳香のあるものが多く、葉に先立って開花するものと、 葉と同時および葉の開花後に開花するものとがある。
 萼弁は3個で、花弁は6~12枚(まれに多数)で、 花色は白、ピンク、紫、黄色などである。
 しばしば萼片は花弁状を呈し、花弁と区別しにくいことがあるが、 花弁が花軸にらせん配列するのに対して 敷石状に基部を接して輪生するので、両者の違いが明らかである。

 雄しべはへら形で、葯のつく位置が花軸側のものと、 花軸に対して横向きのものとがある。
 雌しべは2胚珠を含む1心皮からなり、 心皮縁の一端が嘴(くちばし)状にのびて側面に柱頭をもつ。
 ときに短い雌ずい柄をもつことがある。 雄しべ雌しべとも多数あり、いずれも長い花軸にらせん状に配列する。

 果実は革質または木質の袋果で、 楕円体~紡錘体の集合果を形成する。しばしば集合果はねじれる。
 袋果は背面で裂開し、赤色肉質の外種皮と黒色硬質の内種皮をもつ種子が、 白い糸状組織でぶら下がる。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]


 七枚目(左上)は、花が咲き終わった後の5月に撮影したものであり、 シモクレンのできたばかりの果実と思われるが、
私の図鑑にはシモクレンの果実の説明がないため、 定かでないが果実で間違いないと思われる。

 本属の仲間は、  ハクモクレン 、  オオヤマレンゲ 、  ウケザキオオヤマレンゲ 、  タイサンボク 、  コブシ 、
 シデコブシ 、  ホウノキ   など、とても美しく見ごたえがあり、私の大好きな花木を掲載している。

1・2枚目画像撮影日:2005.04.17
  3枚目画像撮影日:2008.04.06
  4枚目画像投稿日(投稿者):2006.04.01 ( Junko さん)
  5枚目画像撮影日:2006.03.25
  6枚目画像撮影日:2005.03.20
  7枚目画像撮影日:2005.05.08

2015.04.18 First making day [3s/32si/172700]
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