NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ナツユキカズラ(夏雪葛)
園芸(流通)名
別名
科タ デ
属(和名属)ポリゴヌム( タ デ )
学名Polygonum aubertii
ラテン語読みポリゴヌム・オーベールティー
英名Silver lace vine , China fleece vine
原産・分布地中国西部、チベットに分布
園芸上分類落葉蔓性木本

 ナツユキカズラは、中国西部、チベットに分布する 落葉蔓性木本で、蔓の長さは7m近くになる。
 葉は長さ5㎝で、先のとがった心臓形をしており葉質は薄い。 葉色は淡緑色である。

 花は小形で、蔓の先端部から多数分枝する枝の先につき、 長く直立する穂状花序を形づくる。
 花弁は5枚で白色で、開花時に遠くから見ると 雪のように見えることから夏雪葛の名がある。
 生育は非常に旺盛で、毎年花を咲かせ、根元近くの茎は太く木質化する。

 タデ属は、世界に約300種が知られ、広く分布するが、北半球に多い。
 多くは草本であるが、しばしばつる性のものや、まれに半低木のものもある。 葉は互生し、托葉は膜質鞘状となって茎を包む。
 花は穂状または円錐花序につくか、総状または束生して頭状となることもあり、 ふつう小花柄には関節がある。
 花被片は4~5個が1輪に並び、白または紅色に色づくことが多く、 基部でわずかに合生して、すべてが同じ大きさであるか、
ときにはその3裂片の背面が翼状にのびて果時に大きくなることがある。
 雄しべは5~8個である。子房は上位で、1室で1個の倒生胚珠がる。 花柱は頭状のことが多いが、まれに細裂するものもある。
 果実は小さく、3稜形またはレンズ状で種子のように見える堅果で、 ふつう光沢があり、裂開せず熟しても花被に包まれている。

 クロンキスト体系では、タデ属は、イタドリ属、ミズヒキ属、 ミチヤナギ属、ツルドクダミ属、イブキトラノオ属、オンタデ属、 サナエタデ属、
オオケタデ属、ソバカズラ属に細分されることがあるが、 ここでは私の図鑑に基づき、すべてタデ属一本にした。

 本属の仲間は、  アイ 、  イヌタデ 、  イシミカワ 、  シロバナサクラタデ 、  ヒメツルソバ 、  ミゾソバ 、  ミズヒキ 、
  ポリゴヌム・ファイアー・テイル  などを掲載している。

【追記】
 ナツユキカズラの学名の異名は、 Fallopia aubertii(ファロピア・アウベルティー)であり、 その場合はファロピア属(和名属:ソバカズラ属)に分類されている。
 タデ属は、APG では、 細分化されているようであるが、クロンキスト体系での前述した9分類と、 APG 体系での分類が確定できないため、 今後の課題として現状のままたした。

画像撮影日(場所):2004.05.25 (浜名湖花博覧会[静岡県浜松市])

2015.07.07 First making day [5n/51na/221000]
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