NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)
園芸(流通)名
別名
科タ デ
属(和名属)ポリゴヌム( タ デ )
学名Polygonum capitatum
ラテン語読みポリゴヌム・カピタツム
英名Pink-head knotweed
原産・分布地ヒマラヤ原産
園芸上分類ほふく性小形多年草

 ヒメツルソバは、ヒマラヤ原産のほふく性小形多年草で、 マット状に広がる。
 葉は小さな楕円形で、表面中央に褐色のV字形模様がある。
 花は淡桃色で、球状の頭状花序につき、5~8月に開花する。 (と一般には言われているが、 暖地の陽だまりでは11月上旬でも咲いている。(二枚目(左)参照))
 耐寒性はやや弱いが、高温や乾燥に強いため雑草化する。
 鉢物として販売されることが多い。

 タデ属は、世界に約300種が知られ、広く分布するが、北半球に多い。 多くは草本であるが、しばしばつる性のものや、まれに半低木のものもある。 葉は互生し、托葉は膜質鞘状となって茎を包む。
 花は穂状または円錐花序につくか、 総状または束生して頭状となることもあり、ふつう小花柄には関節がある。
 花被片は4~5個が1輪に並び、白または紅色に色づくことが多く、 基部でわずかに合生して、すべてが同じ大きさであるか、 ときにはその3裂片の背面が翼状にのびて果時に大きくなることがある。
 雄しべは5~8個である。子房は上位で、1室で1個の倒生胚珠がる。 花柱は頭状のことが多いが、まれに細裂するものもある。
 果実は小さく、3稜形またはレンズ状で種子のように見える堅果で、 ふつう光沢があり、裂開せず熟しても花被に包まれている。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 クロンキスト体系では、タデ属は、イタドリ属、ミズヒキ属、 ミチヤナギ属、ツルドクダミ属、イブキトラノオ属、オンタデ属、 サナエタデ属、
オオケタデ属、ソバカズラ属に細分されることがあるが、 ここでは私の図鑑に基づきすべてタデ属一本にした。

 本属の仲間は、  アイ 、  イヌタデ 、  イシミカワ 、  シロバナサクラタデ 、  ナツユキカズラ 、  ミゾソバ 、  ミズヒキ 、
  ポリゴヌム・ファイアー・テイル  などを掲載している。

【追記】
 ヒメツルソバの学名の異名は、 Persicaria capitata(ペルシカリア・カピタタ)であり、 その場合はペルシカリア属(和名属:イヌタデ属)のタニソバ節に分類されている。
 タデ属は、APG では、 細分化されているようであるが、クロンキスト体系での前述した9分類と、 APG 体系での分類が確定できないため、 今後の課題として現状のままたした。


1枚目画像撮影日:2007.03.18
2枚目画像撮影日:2005.11.05
3枚目画像撮影日:2004.04.29

2015.09.01 First making day [6h/62hi/254600]
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