NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名レモン(檸檬)
園芸(流通)名
別名
科ミカン
属(和名属)キルトス(ミカン)
学名Citrus limon
ラテン語読みキルトス・リモン
英名Lemon
原産・分布地インド北東部原産
園芸上分類常緑低木


 レモンは、ミカン属の1種で、果実が食用とされる果樹である。
 レモンは、シトロンとともにインド北東部の ヒマラヤ山系の原産の常緑低木である。 インドにはレモンとシトロンの自然交雑種が多い。
 樹勢は強く、枝は立ちぎみである。 枝に刺の有するものが多い。 葉は披針形で短い翼葉をもつ。
 花は総状花序で四季なり性を原則とするが、 単生する場合も多い。
 雌しべの発達が不十分で不稔性である。
 花弁の一部や新梢の先端部は紫色を呈する。 種子は少なく、白色単胚性である。  5~6月にかけて開花し、10~12月にかけて収穫する。

 レモンの果実は、大きさを基準にして収穫し、 貯蔵中に果面の緑色を抜く。
 収穫直後の果実は果皮の水分含有量が高く、 傷がつきやすいのでキュアリングが必要である。
 キュアリングとは、貯蔵温度を13~16℃、 相対湿度を75~80%に保つと果皮中の水分が減少し、 クロロフィル(葉緑素)も分解され、 果面が黄色となることである。
 最近ではエチレンガスを流して、 クロロフィルの分解をはやめることも多くなった。 キュアリングの終わった果実は外観が黄色で美しく 長距離輸送に耐えるようになる。

 果実は芳香に富み、輪切りにして紅茶に入れたり、 魚や肉の料理にも添えられる。 また、缶詰の濃縮レモネードとしての需要もある。 清涼飲料にも添加されて消費が伸びている。 加工の副産物として、クエン酸、ペクチン、 レモン精油などがあり、レモンの利用範囲は広い。

 レモンは、12世紀の半ばに、アラブ人によって インドから北アメリカを経てスペインに伝えられたものや、 十字軍がパレスチナから
イタリアの伝えたものなどがもとになって、 地中海沿岸諸国とくにイタリアのシシリー島で栽培が盛んとなった。
 また、コロンブスの新大陸発見とともに、 レモンが新大陸に伝えられ、カルフォルニアでとくに栽培が広まった。
 冬期温暖で、夏期乾燥する気候風土のもとで良品を産する。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 ミカン属については、   ミカン  を参照のこと。

 本属の仲間は、  ミカン 、  ナツミカン 、  シークワーサー 、  ブシュカン  などを掲載している。

1・2枚目画像撮影日:2005.05.21
  3枚目画像撮影日(場所):2007.02.12 (東谷山フルーツパーク[名古屋市守山区])

2015.11.11 First making day [9r/94re/326700]
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