ゲンノショウコは、北海道、本州、四国、
九州に分布する多年草で、高さ30~50㎝になる。
花は2個ずつつき、花弁が長さ0.5~8㎜で、
萼片には短毛と長い開出毛がある。
花はわずかに紅紫色を帯びた白色または紅紫色で、
西日本には紅紫色が多い。
一枚目(右上) は、野の調べさんが「ゲンノショウコ」のタイトルで、
次のコメントをつけて私に送ってくれたものである。
『 緑の中に小さい花がかわいかったです~。
漢字で書くと“現の証拠”つまり,「飲むとすぐ効く」
ということらしいです。下痢止め剤だったのですね。』
二枚目(左上) は、広島県人さんが、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 近所では、彼岸花が咲き出しました。
ピンクの小さい花はゲンノショウコウでしょうか。
かわいい花ですね。』
野の調べさんのコメントにもあるように、
ゲンノショウコは、日本では民間薬とし、
健胃、整腸薬として茶剤として愛用されている。
一般に大腸炎などの下痢に、葉、茎を煎じて服用する。
便秘症で下剤を飲むと腹痛が起こり、
便がすっきり出ないときにも用いられているようである。
フウロソウ属は、フウロソウ連に属し、
園芸上はペラルゴニウムを含む広義に用いられる場合もあったが、
植物学上は別属とされる。
世界に広く分布し、約400種が知られ、熱帯では高山に生える。
草本または茎が肥厚して半低木状になる。茎の節は肥厚する。
下部の葉は長い柄がある。葉身は掌状または3裂状である。
萼片は5個である。花弁は5枚で同大である。雄しべは10個で、
外側5個は花弁に、内側5個は萼片につき、基部に密腺がある。
子房は5裂し、分果は弓状に曲がる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
習性からすると次の4群に分けられる。
① ヒメフウロ群 ………… 一年草でユーラシアに分布する。
② フウロソウ群 ………… 多年草でユーラシアを中心に世界に広く分布する。
③ アンデスフウロ群 …… 多年草で茎は太く短く、多肉化する。
南アメリカの山地に分布する。
④ ハワイフウロ群 ……… 半低木~低木でハワイに分布する。
栽培されるのは主としてフウロソウ群のものである。
ヒメフウロ群のものは雑草として帰化している。
本属の仲間は、 アケボノフウロ 、 アメリカフウロ 、 ヒメフウロ などを掲載している。