ヒルガオ
カリステギア(ヒルガオ)
Calystegia hederacea
カリステギア・ヘデラケア
Japanese bindweed
本州、九州、中国、東南アジアの温帯に分布
多年草
コヒルガオは、本州、九州、中国、東南アジアの温帯に分布する。
和名のコヒルガオは、ヒルガオに比べて花や葉が小さいことによる。
コヒルガオは、ヒルガオに似るが、6月には開花し、
花柄上部に縮れた狭い翼があり、また、
葉には三角形ほこ形で側裂片が2裂することなどで区別できる。
開花時期は、6~8月で淡紅色の花を葉腋に1個つける。
花弁は5枚がつながり、漏斗状になる。花径は3.5㎝程度である。
ヒルガオと同様蔓性でよく繁茂する。
コヒルガオとヒルガオは花だけでは区別が難しい。
図鑑によれば、葉の側裂片が2裂するのがコヒルガオとなっているが、
今一つはっきりせず、ここでは開花時期が、
コヒルガオの方が早いところから画像のものをコヒルガオとした。
今後も調査を進めていきたい。
ヒルガオ属は、世界の温帯から熱帯地域に約25種が分布しており、
日本にも4種が自生する。
つる性、ほふく性で地下茎がよく発達した多年草である。
葉は有柄で互生し、全縁または切れ込みをもつ。
花は腋生で、ふつうは単生する。大きな苞が2個あり、
萼を完全または部分的におおう。
萼片は5個である。花冠は鐘状~漏斗状で、
白色または淡紅色で、5条の曜部がある。
雄しべは5個で、花筒の基部につく。
花粉は滑面型散孔性である。
子房は1室または不完全2室で4胚珠をもち、
花柱は1個である。柱頭は2裂する。
果実は蒴果である。よく似た
セイヨウヒルガオ属
は、苞が小形である点で本種と区別される。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前(植村猶行監修:NHK出版)]
本属の仲間は、
ヒルガオ 、
ハマヒルガオ
を掲載している。