コンボルブルス・クネオルムは、ヨーロッパ南部に分布する常緑多年草である。
高さは60~120㎝になり、葉は灰緑色で披針形、細かな毛に被われている。
茎の先にゆるい円錐花序をだし、漏斗形の花を咲かせる。
花は直径2.5~4㎝で、花色は白色で黄色い咽がある。
セイヨウヒルガオ属は、温帯から熱帯に約200種があり、
とくに地中海沿岸地域を中心としてヨーロッパに多い。
日本に自生する種はなく、すべて栽培または帰化したものである。
一年草または多年草、あるいは小低木で、茎はつる性、
ほふく性または直立性である。
花は漏斗形で、子房は2室で各室に2個の胚珠を含む。
古い文献では、本種にヒルガオ属 [
Calystegia ] の植物が含められていることがある。
本属の植物は糸状に2分した柱頭をもち、苞葉はごく小形であるのに対し、
ヒルガオ属植物では柱頭が球状に2分していることと、
大形の2個の苞葉が萼を包むことで区別される。
また、本属は、アサガオ属 [
Pharbitis ] およびイポメア
[ Ipomoea ]
にもよく似た形質をもっている。
ヒルガオ属、アサガオ属、イポメアの代表的な植物は、
ヒルガオ 、
アサガオ 、
サツマイモ
である。