NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ソラマメ(空豆)
園芸(流通)名
別名ソラマメ(蚕豆)
科マ メ ( マ メ 亜科)
属(和名属)ウィキア(ソラマメ)
学名Vicia faba
ラテン語読みウィキア・ファバ
英名English bean , European bean ,
英名Horse bean , Broad bean , Windsor bean

原産・分布地中央アジア~地中海沿岸原産
園芸上分類一年草


 ソラマメは、中央アジア~地中海沿岸原産の一年草であり、 種子を食用とする。
 莢が小さいときに蚕の形をしているので、また、春、 蚕がまゆをつくるころに実るので、蚕豆と書くといわれる。 莢が空を向いてつくので空豆だともいわれている。

 草丈は1m内外になる。茎は直立し、 断面は四角形で中空である。株元から多くの分枝を生ずる。
 春、葉腋に短い花柄をもった花を1~5個つける。
 花は白色か淡紫色で、旗弁にある黒色の斑紋が特徴である。
 莢は濃緑色で長さ5~10㎝となり、直立する。 中にふつう2~4個の種子をつける。
 種子は扁平の腎臓形で、長さは10~28㎜と、栽培品種により異なる。 種皮は初め淡緑色で成熟・乾燥が進むと褐色となる。 へそ部が大きく、未熟時には淡緑色で成熟すると黒くなる。

 ソラマメは、新石器時代の後期に、 農業に取り入れられたと考えられている。
 近東で栽培が始まり、その後ヨーロッパへ、 アフリカ北部を通ってスペインへ、ナイル川に沿ってエチオピアへ、 メソポタミアからインドへ、の4方向に広まった。
 鉄器時代までに、イギリスを含むヨーロッパで ソラマメの栽培は確立したようである。 紀元前18世紀のエジプトの遺跡からソラマメが発見されている。
 中国では、12世紀以降に栽培が始まった。 日本では比較的新しい作物で、 1630年の書物に名が出たのが初めてとされている。


 ソラマメ属は、約150種あり、北半球の温帯に多く分布し、 南アメリカにもあるが、ソラマメと交雑できる種はない。
 一年草~多年草で、多くは蔓性である。
 日本では路傍、水田、土手などにふつうに見られる    カラスノエンドウ 、 スズメノエンドウなど、十数種の自生品がある。
 葉は互生し、偶数羽状複葉でしばしば葉軸の先端が巻きひげになっている。  托 葉  はあるが小托葉はない。
 花は腋生で1~数個が束生するか総状花序につく。 苞は小さく、小苞はない。萼は5裂する。
 花冠は蝶形で、 翼 弁 は  竜骨弁  より長い。雄しべは10個あり、 うち9個が合着して2体雄ずいとなることが多い。
 果実は扁平な豆果で裂開する。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 本属の仲間は、カラスノエンドウ以外に、  クサフジ 、  ツルフジバカマ  を掲載している。

  1枚目画像撮影日:2008.03.16
2・3枚目画像撮影日:2005.03.20

2015.05.15 First making day [3s/35so/188600]
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