ヤハズカズラは、熱帯アフリカ原産で熱帯各地に野生化している
蔓性多年草であるが、一年草として扱われること多い。
高さ1~2.5mで茎は細く微細毛を密生する。
葉は長さ4~7㎝の卵状三角形で、基部は心臓形~矢じり形である。
花は腋生で花柄は葉柄より長く、1花をつける。
花径は3.5~4.5㎝で先端は5裂片で、花筒部は長さ3.7㎝で細い。
花冠裂片は橙黄色で、喉部は黒紫色である。
花色の変異が多く、多くの園芸品種が作り出されている。
ヤハズカズラ属は、中央~南アフリカ、マダガスカル、
熱帯~亜熱帯アジアに100種以上が自生する。
直立性または茎が巻き付く蔓性で、多年草または低木となる。
葉は対生で単葉で有柄で卵円形、
長卵形または披針形で全縁または鋸歯縁または基部で裂片状をなす。
平滑または細毛を密生し、明瞭な葉脈がある。
花は葉腋に単生または頂生の総状花序をなし、
白、黄、橙、赤、紫、青などがある。
花冠は左右相称で、漏斗状~鐘形である。
太い花筒部は扁平状で湾曲する。先端部は5裂片をなし、
裂片は円形~切形となり、ほぼ同形かまたは2唇に分かれ、
上唇は2裂し、下唇は3裂する。
雄しべは4個で2強雄ずいで花筒基部に合着する。
子房は2室で各室に2個の胚珠がある。
果実は蒴果で先は嘴(くちばし)状に突出する。4種子を有する。
萼は退化し、短く輪状につき、線形の10~15裂片状をなす。
苞は2個で大きく花筒下部を包む。
[ 引用:園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
本属の仲間は、
コダチヤハズカズラ 、
ベンガルヤハズカズラ 、
フイリベンガルヤハズカズラ 、
ツンベルギア・サンダンス
などを掲載している。