ヒメオドリコソウは、ヨーロッパ原産の越年草である。
明治時代に東京で見つかった帰化植物である。荒れ地や道端に生息している。
オドリコソウ
と同属で小形なことから、この名がついた。
大きさや花期は
ホトケノザ にも似ている。花のつくりは、ホトケノザとほぼ同じである。
茎は下部でよく分枝し立ち上がる。
葉は円形で、先が丸い鋸歯があり、対生する。下部の葉は柄がある。葉はしわが目立つ。
上部の葉が紅紫色に染まるので遠くからでもわかる。
花は葉腋に密につき、唇形で下唇は3裂する。花径は8~10㎜で、花色は紅紫色である。
オドリコソウ属は、ヨーロッパ、北アメリカ、
アジアの温帯に分布する一年草または多年草で、約40種があり、
日本にもホトケノザやオドリコソウが自生する。
茎は4稜形でである。葉は対生し、ふつう歯牙縁である。根出葉は長柄をもつ。
花は密な輪散花序につく。萼は筒状か鐘状で5歯があり、5脈が目立つ。
花冠は2唇形で上唇は著しく帽状で、
下唇は倒心臓形~広卵形で小さな側裂片があるかない。
雄しべは4個である。果実は4個の分果からなる。
本属の仲間は、オドリコソウ、ホトケノザ以外に ラミウム を掲載している。