ビヨウヤナギは、中国全土に分布する半常緑低木で、高さ1mになり、
枝は丸く明るい褐色で光沢があり、よく分枝する。
葉は無柄の長楕円形で、長さ3~8㎝、
幅1~2.5㎝で鈍頭で透明な腺点が多数分布している。
葉の上面は緑色であるが、下面は粉白色を呈する。
花は枝の先につき、単生または3~7個が集散花序につく。
花は径5㎝くらいで、濃黄色で美しい。花弁は5枚で広卵形である。
雄しべは多数で、基部が5束に集合している。
花柱は5個あるが、上部まで合生する。
開花時期は、6~7月である。
オトギリソウ属は、一年草、多年草あるいは落葉または常緑性の、
低木または亜低木で、300種があり、
多くが北半球を中心に世界の温帯に分布するが、一部が亜熱帯の山地に自生する。
茎はときに4稜形である。葉は全縁で対生し、腺点(明点または黒点)を有する。
花は単性するか集散花序につき、腺体を欠く。
花色は黄色である。萼片はふつう5個あり、同数の花弁がある。
雄しべは細長く、多数あるが、
離生あるいは花糸の基部が癒合して3または5束に分かれる。
本属には花の美しいもの、樹姿の美しいもの、地表を密におおうように生育するもの、
薬用成分を含むものなどさまざまの有用形質をもった種が含まれているので、
庭木、切り花、地被植物、あるいは薬草として多方面に使用されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
キンシバイ 、
ヒペリカム 、
ヒペリカム・アンドロサエマム 、
ヒペリカム・カリシナム
などを掲載している。