NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名トウテイラン(洞庭藍)
園芸(流通)名
別名
科ゴマノハグサ ➡ オオバコに変更(APGⅡ)
属(和名属)ウェロニカ(クワガタソウ)
学名Veronica ornata
ラテン語読みウェロニカ・オルナタ
英名( Unknown )
原産・分布地京都府~鳥取県に野生
園芸上分類多年草


 ベロニカ・オルナタは、京都府~鳥取県にいたる 日本海側の海岸や隠岐島に野生する多年草である。
 茎は直立するか斜上し、高さ50~60㎝になる。
 全体が白色の綿毛におおわれて緑白色を呈する。
 葉は対生し、倒披針形で長さ5~10㎝で、 縁に低い鈍鋸歯があり、無柄である。
 8~9月ころ、青紫色で長さ5~6㎜の小さな花を、 茎の先に多く密な総状花序につける。

 クワガタソウ属は、北半球に広く分布し、約300種がある。 一年草、越年草または多年草で、海岸から高山まで生えており、 日本では自生種のクワガタソウや、帰化植物の オオイヌノフグリなど約20種が見られる。
 茎は、細く分枝して直立するか地をはうものが多い。 葉は単葉で、鋸歯縁まれに全縁で、ふつうは対生するが、 互生することもある。

 花は腋生か頂生で、多くは単生するかまばらな総状花序につく。
 萼は4深裂で、花冠も4裂し、裂片は広く開出するが、 上側の1裂片が大きくなる傾向がある。
 雄しべ2個はふつう花冠と同じ長さである。花柱は細く、 柱頭は頭状である。
 果実は蒴果で、多くは扁平で先に明らかなへこみがある。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]

 本属の多年草の中で、ツクシトラノオなどのように、 太く直立する茎の先に密な花序をつけ、 明らかな花筒とより長い雄しべをもち、
蒴果が扁平とならないものを、ルリトラノオ属 [ Pseudolysimachion ] として分ける見解もある。
 私も、オオイヌノフグリとルリトラノオの花は、 とても同じ属とは思えないほど違いがあり、 分けたほうがわかりやすいと思っている。
 しかし、ここでは図鑑に基づき両方ともウェロニカ属 (クワガタソウ属)とした。

 本属の仲間は、まったく同じ属とは思えない  オオイヌノフグリ 、  ベロニカ・ベドゥンクラリス  と、
 よく似た  ルリトラノオ 、  ヒメルリトラノオ  園芸品種の  ベロニカ・マンハッタン・ブルー  などを掲載している。

【追記】
 クワガタソウ属は、APGⅡ でゴマノハグサ科から分離し、シソ目のオオバコ科に変更となった。

1・2枚目画像撮影日(場所):2005.10.09 (名古屋港ワイルドフラワーガーデン・ ブルーボネット[愛知県名古屋市])

2015.09.21 First making day [6h/64he/271700]
bt
fb
bb