ゴマノハグサ ➡ オオバコに変更(APGⅡ)
ウェロニカ(クワガタソウ)
Veronica spicata
ウェロニカ・スピカタ
Spick speedwell , Spiked speedwell
ヨーロッパ、北アジア原産
多年草
ヒメルリトラノオは、ヨーロッパ、北アジア原産の多年草で、高さ20~60㎝になる。
根茎は多少ほふくし、茎は斜上するか直立する。
葉は対生あるいは輪生し、長楕円形~披針形で長さ約5㎝までになり、鋸歯がある。
花は6~8月に頂生の長さ5~10㎝の総状花序に密につき、
鮮青色である。園芸品種が多くある。
クワガタソウ属は、北半球に広く分布し、約300種がある。
一年草、越年草または多年草で、海岸から高山まで生えており、
日本では自生種のクワガタソウや、
帰化植物のオオイヌノフグリなど約20種が見られる。
茎は、細く分枝して直立するか地をはうものが多い。
葉は単葉で、鋸歯縁まれに全縁で、ふつうは対生するが、
互生することもある。
花は腋生か頂生で、多くは単生するかまばらな総状花序につく。
萼は4深裂で、花冠も4裂し、裂片は広く開出するが、
上側の1裂片が大きくなる傾向がある。
雄しべ2個はふつう花冠と同じ長さである。花柱は細く、
柱頭は頭状である。
果実は蒴果で、多くは扁平で先に明らかなへこみがある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の多年草の中で、ツクシトラノオなどのように、
太く直立する茎の先に密な花序をつけ、
明らかな花筒とより長い雄しべをもち、蒴果が扁平とならないものを、
ルリトラノオ属 [ Pseudolysimachion
] として分ける見解もある。
私も、オオイヌノフグリとルリトラノオの花は、
とても同じ属とは思えないほど違いがあり、分けたほうがわかりやすいと思っている。
しかし、ここでは図鑑に基づき両方ともウェロニカ属(クワガタソウ属)とした。
一・二枚目(右上・左上)は、野の調べさんが、「爽やかな思いⅡ」のタイトルで、
次のコメントをつけて私に送ってくれたものである。
『 ノヒメユリの傍らでひっそりと咲いていた
“ヒメルリトラノオ”です。初めて観ました。
草丈が低いのですが青紫色の美しい花を咲かせていました。』
「爽やかな思い」シリーズは、「
爽やかな思いⅠ 」(ノヒメユリ)もある。
本属の仲間は、まったく同じ属とは思えない
オオイヌノフグリ 、
ベロニカ・ベドゥンクラリス 、 や、
よく似た
ルリトラノオ 、
ベロニカ・オルナタ 、 園芸品種の
ベロニカ・マンハッタン・ブルー を掲載している。
【追記】
クワガタソウ属は、APGⅡ
でゴマノハグサ科から分離し、シソ目のオオバコ科に変更となった。