イヌナシ(犬梨)
バ ラ (サクラ亜科)
ピルス(ナシ)
Pyrus calleryana
ピルス・カレリアナ
Callery pear
日本中部、朝鮮半島、中国に分布
落葉小高木か低木
マメナシは、日本中部、朝鮮半島、中国に分布する10mほどの、
ふつう刺のある落葉小高木か低木である。
葉は長さ4~8㎝の卵形か広卵形で、
先はとがり基部はまるい。秋に紅葉する。
花は径2~2.5㎝で白色で、花柱は2まれに3個である。
果実は小形で径0.7~1.5㎝で濃褐色で1花序に3~5個つく。
1908年アメリカに紹介された。強勢で耐寒性が強く、
花、葉、樹姿が美しいので、街路樹や観賞樹として植栽され、
園芸品種もつくられている。
また西洋梨の腐乱病の抵抗性台木として利用されている。
ナシ属は、ユーラシア大陸、北アフリカの温帯、暖帯に数十種が分布し、
日本にもいくつかの野生種が報告されている。
落葉まれに攀常緑の高木または低木で、小枝は針になることがる。
葉は有柄で互生し、多くは鋸歯を有し托葉がある。
花は両性で散房状花序につきふつう白色で多くは短枝につく。
花弁、萼片はともに同数で5個あり、
萼片は果実に宿存する場合としない場合がある。
雄しべは20~30個である。
花柱は3~5個あるが、基部で合生する。子房は下位で、
花床に包まれ、花柱と同数の心室からなり、各室に2個の胚珠を含む。
果実は梨状果で食用とする部分は肥大した花床である。
果皮下と果芯部に石細胞群を有する。種子は黒色で光沢がある。
世界の主要果樹のひとつで、おもに果樹として広く栽培されているが、
春出葉のころ咲く花が豊富で美しいので、
欧米では観賞用にも栽培されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
ナシ 、
ヨウナシ
を掲載している。
本樹は、3枚目(左)のように根元から2本に分かれており、
このような樹姿のものを相生とよび、縁起がいいとされている。
同市には同じ相生の木に
アイオイノシイ がある。
三枚目(左)の立て看板に記してあるように、
画像のマメナシは、市から指定された天然記念物である。
先にも説明したとおり、ふつうマメナシは、
高さ10mほどであるが、画像のマメナシは樹高14mと大きく立派である。