NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名マメナシ(豆梨)
園芸(流通)名
別名イヌナシ(犬梨)
科バ ラ (サクラ亜科)
属(和名属)ピルス(ナシ)
学名Pyrus calleryana
ラテン語読みピルス・カレリアナ
英名Callery pear
原産・分布地日本中部、朝鮮半島、中国に分布
園芸上分類落葉小高木か低木


 マメナシは、日本中部、朝鮮半島、中国に分布する10mほどの、 ふつう刺のある落葉小高木か低木である。
 葉は長さ4~8㎝の卵形か広卵形で、 先はとがり基部はまるい。秋に紅葉する。
 花は径2~2.5㎝で白色で、花柱は2まれに3個である。 果実は小形で径0.7~1.5㎝で濃褐色で1花序に3~5個つく。
 1908年アメリカに紹介された。強勢で耐寒性が強く、 花、葉、樹姿が美しいので、街路樹や観賞樹として植栽され、 園芸品種もつくられている。 また西洋梨の腐乱病の抵抗性台木として利用されている。


 ナシ属は、ユーラシア大陸、北アフリカの温帯、暖帯に数十種が分布し、 日本にもいくつかの野生種が報告されている。
 落葉まれに攀常緑の高木または低木で、小枝は針になることがる。
 葉は有柄で互生し、多くは鋸歯を有し托葉がある。
 花は両性で散房状花序につきふつう白色で多くは短枝につく。 花弁、萼片はともに同数で5個あり、 萼片は果実に宿存する場合としない場合がある。 雄しべは20~30個である。
 花柱は3~5個あるが、基部で合生する。子房は下位で、 花床に包まれ、花柱と同数の心室からなり、各室に2個の胚珠を含む。
 果実は梨状果で食用とする部分は肥大した花床である。 果皮下と果芯部に石細胞群を有する。種子は黒色で光沢がある。
 世界の主要果樹のひとつで、おもに果樹として広く栽培されているが、 春出葉のころ咲く花が豊富で美しいので、 欧米では観賞用にも栽培されている。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]


 本属の仲間は、  ナシ 、  ヨウナシ  を掲載している。

 本樹は、3枚目(左)のように根元から2本に分かれており、 このような樹姿のものを相生とよび、縁起がいいとされている。
 同市には同じ相生の木に   アイオイノシイ  がある。

 三枚目(左)の立て看板に記してあるように、 画像のマメナシは、市から指定された天然記念物である。
 先にも説明したとおり、ふつうマメナシは、 高さ10mほどであるが、画像のマメナシは樹高14mと大きく立派である。

  1枚目画像撮影日:2005.04.24
2~4枚目画像撮影日:2004.04.29

2015.10.05 First making day [7m/71ma/282100]
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