ナツウメ(夏梅)
マタタビ
アクティニディア(マタタビ)
Actinidia polygama
アクティニディア・ポリガマ
Silver vine
北海道・本州・四国・九州に分布
落葉性つる性低木
マタタビの名はアイヌ語のマタタムブ(マタは冬、
タムブはカメの甲の意味である)に由来したものといわれている。
北海道・本州・四国・九州に分布し、山沿いの平地から
標高1000m付近までの、奥まった山地の谷沿いなどに群生する。
また、サハリン、南千島、朝鮮半島、ウスリー、中国にもある。
枝は半つる性で太くはならない。葉は質が薄く、
卵円形で先端がとがり葉縁にとがった鋸歯がある。
枝の上部の葉は表面の上半面~全面が白色なってよく目立ち、
ミヤママタタビのように赤みは帯びていない
不完全な雌雄異株で、両性花をつけることもある。
5~7月、新梢の中間部かの葉腋から花柄を出し、
下向きの小さな集散花序に1~3花をつけるが、雌花は単生する。
花は白色で径2~2.5㎝、ウメの花に似た5弁花で特有の芳香があり、
ナツウメ(夏梅)ともよばれる。
葯は黄色である。果実は長さ3㎝ほどの長楕円形で先がとがり、
秋に黄熟し、特有の芳香と辛味をもつ。
若い果実は生食し、また塩漬けにして酒のつまみにし、
みりんと砂糖で漬けたものや果実酒は強壮剤とされる。
マタタビの果実と茎葉にはマタタビラクトンが含まれ、
この物質はネコ属の動物に特有の興奮作用を起こさせ、
この点から俗に「ネコにマタタビ」という。
若い蕾にマタタビバエが産卵すると球形で凹凸のある虫えいを形成し、
この虫えいに熱湯を注ぎ、乾燥したものは
生薬の木天蓼(もくてんりゅう)で、強壮剤として用いられる。
若い芽と葉は食べられる。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
一・二枚目(右上・左上)は、Junko
さんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
先日 貴船を歩いてきました。貴船川沿いに「マタタビ」と
「ユキノシタ」が今が盛りとばかりに沢山見られましたよ。
1枚目はマタタビノ花、2枚目はマタタビの木
(わかり難いですが葉っぱが半分白くなっています)、
3枚目は
ユキノシタ です。
マタタビ属は、落葉性のつる性低木で、東アジアに約25種が分布する。
葉は単葉で互生し、長い葉柄があり葉縁に鋸歯のあるものが多い。
花は単性で雌雄異株または雑居性で、腋生の集散花序につくか単生する。
萼片は5個である。花弁は4~5枚で白色かまれに帯赤色である。
雄しべは多数で、葯は丁字着である。子房は上位で多室からなり、
多数の柱頭が放射状に開出する。
果実は液果で多数の種子を含み、ときに食用となる。種子に胚乳がある。
本属の仲間は、
キーウィフルーツ 、
サルナシ を掲載している。