メアカンキンバイは、
北海道の高山にまれに自生する小形の多年草である。
全株に毛があり、高さ10㎝程度である。
葉は3小葉からなる複葉である。花は径1.5㎝で黄色である。
開花時期は。7~8月である。
和名は北海道の雌阿寒岳に由来し、「雌阿寒金梅」とよばれている。
画像(右上)は、こまさんが、「大雪山ハイキング」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 先日行った大雪山です。雪渓から吹く風は心地よく気温は12度でした。
ピンクが
エゾコザクラ 、 黄色がメアカンキンバイ、
白はチングルマです。美瑛の「青い池」も見ごたえ有りました。』
キジムシロ属は、北半球の温帯、
亜寒帯および寒帯を中心に約300種が分布していて、
高山に生えるおのが多い。
日本には全国に約20種が自生している。
路傍に見られるミツバツチグリもこの仲間で、
多くの種は陽地を好み、ほとんどは多年草で
あるが、キンロバイのような低木もある。葉は互生し、
掌状または羽状複葉で、小葉の葉縁には鋸歯がある。
花は葉腋に単生するか、集散状につく。
萼片は5個で、同大の副萼片も5個ある。
花弁は5枚で萼片より大きく、
多くは黄色であるが、白色や紅色の種もある。
雄しべは多数である。心皮も多数である。
胚珠は各心皮に1個あり下垂する。花柱は花後脱落する。
果実は有毛または無毛の痩果である。花後、
花床はヘビイチゴ属のようにふくれない。
花壇に用いられるほか、山草としてロックガーデンや鉢に植えられ、
またカバープラントとして庭に用いられる種もある。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
ツルキジムシロ 、
ポテンティラ 、
ポテンティラ・メルトン・ファイアー などを掲載している。