ベンケイソウ
セドゥム(マンネングサ)
Sedum uniflorum
ssp. japonicum f. morimurae
セドゥム・ウニフロルム
(亜種)ヤポニクム(品種)モリムラエ
( Null )
日本原産
多年草
モリムラマンネングサは、日本原産の多年草である。
本種は、学名を
Sedum japonicum f. morimurae とする説もあり、
この学名では、本州、四国、九州に自生する「メノマンネングサ」
の一品種ということになるが、決め手はない。
さらに付け加えると、モリムラマンエングサのモリムラは、
品種名の「モリムラエ」にもなっており、発見者の名前と思われるが、
植物学者の検索では出てこない。この点も知りたいところである。
本種は、データがなく詳細は不明である。
マンネングサ属は、多年草、一年草あるいは越年草で、
根茎はふつうないが、あっても近縁の
イワベンケイ属のように鱗片葉はない。
葉は単葉で幅1.5㎝以上で無柄で全縁または不規則な鋸歯縁となり、
多くは互生するがときに輪生まれに対生するが、
基部は互いに合着することはない。
花は両性で長さ1㎝以下で頂生または側生の集散花序か
まれに総状花序につき、ふつう5数性であるが、
まれに3,4,6数性となる。
花序には葉状の苞がある。
花弁は萼片とともに離生するが、ときに基部のみ合着する。
花色は濃黄色、白色、紅色、青色などがある。
雄しべは花弁の2倍数あり、内外に2輪に配し、
外輪のものは花弁と対生し、内輪のものは花弁と互生する。
葯は花糸に底着し、裂開する前の葯は濃紅紫色か濃黄色である。
雌しべは花弁と同数あり、ふつう基部から下半分にかけて合着する。
子房の背側基部に密腺があり、腹側の一部がふくれるものは心皮が斜上し、
果時に袋果を上から見ると星状に見える。
本属の仲間は、
キリンソウ 、
マンネングサ 、
マルバマンネングサ 、
メキシコマンネングサ
などを掲載している。
本属もまた判別が難しい属である。
私の知識では、マンネングサ、マルバマンネングサ、
メキシコマンネングサ、モリムラマンネングサの判別が
適切でない可能性も十分にあり、
今後も引き続き明確な判別に近づけるようにしていきたい。