ユキヤナギ(雪柳)
コゴメバナ(小米花)
バ ラ (サクラ亜科)
スピラエア(シモツケ)
Spiraea thunbergii
スピラエア・ツンベルギー
Thunberg spirea
中国原産
落葉低木
コゴメバナ(小米花)
バ ラ (サクラ亜科)
スピラエア(シモツケ)
Spiraea thunbergii
スピラエア・ツンベルギー
Thunberg spirea
中国原産
落葉低木
ユキヤナギは、中国大陸の原産とされるが、
西日本の低山地の岩上に自生品が見られる。
多くの吸枝を出して叢生し、
高さ2m前後になる落葉低木である。
枝は細くよく分枝し、湾曲して下垂しやすい。
葉は長さ2~3㎝で幅約5㎜で披針形で鋸歯縁である。
園芸品種により秋に美しく紅葉する。
花は白色で微香を有し、径約1㎝である。
4~6個が腋生の散形花序につき、4月ごろ開花する。
本種は、シモツケ属の中では茎葉と花がもっとも美しい種のひとつで、
しかも早春に開花するため、庭などに植栽され、
また、切り花として生産されている。
日本では、古来、生け花の材料とされ、
代表的な促成用花木として知られている。
耐暑性、耐寒性があり、成長力が強いので、
どんな場所においても生育する。
シモツケ属は、北半球の温帯から亜寒帯に広く分布し、
80~100種が知られている。そのほとんどが落葉低木で、
主幹をつくらず、高さ1~3mの株立ちとなる。
葉は単葉で互生し、楕円形、披針形、
卵形などで鋸歯縁で短い葉柄がある。
花は小さく、白、桃または淡紅色で、
散房花序または円錐花序につき、
4~9月に前年枝に腋生するか新梢に頂生する。
萼片、花弁、雌しべはふつうそれぞれ5個で、
雄しべは15~60個ある。果実は袋果である。