スズカケ(鈴掛)
バ ラ (サクラ亜科)
スピラエア(シモツケ)
Spiraea cantoniensis
スピラエア・カントニエンシス
Reeves spirea
中国原産
落葉小低木
コデマリは、日本では古くから栽培され、古名を「スズカケ」
といい、江戸時代の初めころからコデマリと呼ばれるようになった。
コデマリは、中国原産で、高さ1~2mの落葉小低木で、
枝は細く分枝し、若枝は赤褐色で老化すると灰褐色となり、垂れやすい。
花は白色で約1㎝で、約20個が頂生の散房花序につき、
4月下旬~5月に開花する。
「コデマリ(小手毬)」に対し、「
オオデマリ (大手毬)」という
花木がありますが、コデマリはバラ科シモツケ属で、
オオデマリはスイカズラ科ガマズミ属であり、異なった仲間である。
三枚目(左) は、野の調べさんが、「春暖」のタイトルで、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 桜の花びらが舞い散る美しい季節となりました。
ハラハラと散る様もまたいいものです。
さて、春真っ盛りでベランダに様々な花が咲き
楽しませてくれます。白くて小さな花が半球状に
集まって咲き手毬のようですね。
それでコデマリとかいうそうです。』
やはり、鹿児島では、東海地方より、開花が1ヶ月弱早いようである。
四枚目(左) は、おばごりさんが、私に送ってくれたものである。
逆に、北海道では、東海地方より、開花が1ヶ月以上遅いようである。
鹿児島と北海道では2ヶ月もの開きがある。
おばごりさんは「コデマリ」ということで、送ってくれましたが、
花形が球状をしており、「オオデマリ」のようにも見える。
本属の仲間は、
シモツケ 、
シジミバナ 、
ユキヤナギ
を掲載している。
シモツケ属は、北半球の温帯から亜寒帯に広く分布し、80~100種が知られている。
そのほとんどが落葉低木で、主幹をつくらず、高さ1~3mの株立ちとなる。
葉は単葉で互生し、楕円形、披針形、卵形などで鋸歯縁で短い葉柄がある。
花は小さく、白、桃または淡紅色で、散房花序または円錐花序につき、
4~9月に前年枝に腋生するか新梢に頂生する。
萼片、花弁、雌しべはふつうそれぞれ5個で、
雄しべは15~60個ある。果実は袋果である。