スイフヨウは、フヨウ [
H. mutabilis (H.ムタビリス)]
の八重咲き園芸品種である。
本種は、花が咲き始めは純白なのに咲き終わる頃にはほんのりと淡紅色に色づいて、
さながらほろ酔い気分になったような色に
変わることが最大の特徴である。
画像の右の花が咲き始めの花であり、左の花が咲き終わって萎んだ花である。
萎むころにはもうほろ酔いどころか、泥酔に近いほどの濃い色になっている。
和名もそんなところからついたと思われる。
フヨウ属は、世界各地の熱帯、亜熱帯を中心に、
一部温帯を含んで分布し、約250種がある。
観賞用のほか、食用、繊維用などに約50種が栽培される。
高木、低木および草本などさまざまである。
葉は互生し、多くは掌状に分裂し鋸歯縁まれに全縁である。
花は両性花で、葉腋に単生するが、
ときに総状、円錐あるいは散房花序をなす。
花弁は白、桃、紅、黄色などがあり、
花の下に小苞をもち、その形態、苞片の数などは、
分類学上重要な目安となる。
萼は筒状、杯状で歯牙縁もしくは5深裂する。
花弁は5枚である。雄しべは多数で筒状に合着し、
その中から花柱が突き出す。花柱は先が5枝に分かれ、
先端が頭状となる。
果実は蒴果で、5室に分かれ開裂して種子を出す。
種子は小形で有毛または無毛で心臓形、三角形、
球状などさまざまである。
本属の園芸品種が多数作り出されたのは、
ハワイにおいてで、もっとも古い記録は、
1902年にギフォード氏によって自生種同士の
交雑で4品種が作り出され、
次いで1909年以来濃業試験場で本格的な交配が行われるようになり、
ブッソウゲも導入されて交雑され、
5年間に1000にのぼる園芸品種が生まれた。
その後は、交配種同士の交雑が繰り返されて現在にいたっている。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]
本属の仲間は、
この図鑑の中でもっとも花径が大きい
アメリカフヨウ 、その交配種の
タイタンビカス 、本属の代表種の
フヨウ 、
ハワイの花
ハイビスカス 、ハイビスカスの園芸品種の
ハイビスカス・ファンタジー・チャーム 、
ハワイで育成された
フウリンブッソウゲ 、学名と同じ名前の
ハマボウ 、多くの園芸品種がある
ムクゲ 、
NIO のトレードマークの
モミジアオイ など、私の大好きな多くの品種を掲載している。