NIO の散歩道 365 植物図鑑風写真集
和名ソトオリヒメ(衣通姫)
園芸(流通)名衣通姫
別名
科バ ラ (サクラ亜科)
属(和名属)プルヌス(サクラ [サクラ亜属])
学名Prunus × yedoensis cv. Sotorihime
ラテン語読みプルヌス・イェドエンシス(交雑)
ラテン語読み    (園芸品種)ソトーリヒメ
英名( Null )
原産・分布地自然交雑種の園芸品種
園芸上分類落葉高木

 1枚目(右上)は、2021年 衣通姫の Bestshot である。
 淡い淡紅色の一重で、雌しべが雄しべより短くほとんど見え ない。普通は花弁はあまり波打たないが、この花は花弁がかな り波打っており、普段と少し違う顔を見せているため、この一枚 を2021年の Bestshot とした。

 2枚目(左)は、2019年 衣通姫の Bestshot である。

 ソトオリヒメは、  ソメイヨシノ  (染井吉野)と  オオシマザクラ  (大島桜)との自然交雑種の園芸品種である。
 樹高は、6~8mになる落葉高木である。
 樹幹色は褐色である。
 葉は、短楕円形で、重鋸歯縁で鋸歯の先は鋭くとがる。
 開花時期は、4月中~下旬である。
 花色は淡紅白色で、花径は4㎝内外である。
 花は一重で、花弁は5枚である。
 雄しべは25~30個で、雌しべは1個である。
 萼筒は鐘形である。結実する。
[ 引用 : 園芸植物大事典 ( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]

 3枚目(左)は、2018年 衣通姫の Bestshot である。

 4枚目(左)は、2018年4月3日の衣通姫であり、満開状態の 一枚であり、衣通姫の樹形である。
 2018年の衣通姫の開花期間は、14日間と普通であり、見ご ろが1週間程度であり、花見は染井吉野と同じ期間である。
 衣通姫は若木のうちは枝先には花は付かず、木全体に花は 付かない。
 なお、植栽して3年目の衣通姫はこんな樹形である。
 皆さんはもっとこんもりとした桜の木を想像されたのではない かと思いますが、あと10年もすれば立派な樹形に成長し、見ご たえのある桜並木の一員となると思われる。

 5枚目(左)は、2018年3月30日に開花したばかりの衣通姫 であり、淡紅白色の一重咲きで、花径が 3 ~ 3.5㎝(実測)の 中輪で、花弁は5枚である。
 衣通姫は、親種が  ソメイヨシノ  (染井吉野)であり、蕾も花も染井吉野によく似ている。
 衣通姫は、普通は開花後に葉が出るが、どういうわけか、  花の後ろにはもうすでに葉が出始めている。

 6枚目(左)は、2018年3月26日現在の衣通姫の 花芽 で、 衣通姫の開花時期は4月中旬以降であるが、予想より少し早 く、7枚目(左下)の淡緑色に色づいた冬芽(花芽)から「つぼ み」が2~3個出てきた状態である。
 普通、この状態から数日程度で開花する。
 (予想通り、4日後に開花した)

 7枚目(左)は、2021年3月23日の衣通姫の冬芽の大きさを 計測したものである。
 右の2個の丸い芽は花芽で、長さが 12.8 ㎜に対し、径が 11.0 ~ 11.2 ㎜(長さの86~88%)とほぼ球形であり、当公園 の中でも最も大きく丸い花芽である。
 左の尖った芽は葉芽で長さが 14.1 ㎜と、こちらもとても長い 芽であり、この芽の大きさと長さが衣通姫の特徴である。

 8枚目(左)は、2018年3月15日現在の衣通姫の 冬芽 で、 衣通姫の開花時期は4月中旬以降であるが、9枚目(左下)  より膨らみが増し、淡緑色がはっきり見えている状態である。
 なお、衣通姫は、親種が染井吉野であり、冬芽の形も染井 吉野によく似ている。

 9枚目(左)は、2018年2月20日の衣通姫の冬芽で、衣通姫 の開花時期は4月中旬以降であるが、10枚目(左下)より少し だけ膨らみ始めてきた状態である。

 サクラ属については、  サクラ   を参照のこと。
 撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、 スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
 また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
 2018年実績(Darkblue ver.)2018年実績(従来版)
 2019年実績(Darkblue ver.)2019年実績(従来版)
 2021年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。

 10枚目(左)は、2018年1月29日の衣通姫の冬芽であり、  衣通姫の開花時期は4月中旬以降であり、まだ全く堅い状態である。

 11枚目(左)は、2021年4月6日の花弁が散って萼と雌・雄し べだけになった衣通姫の花で、萼と雌・雄しべはしっかりして おり、雄しべの花糸の色は淡紅紫色で、また別の顔を見せている。

 12枚目(左)は、2018年5月27日の衣通姫の実である。
 実は、長さ 12㎜、直径 12㎜(実測)と大きくて黒熟している。
 衣通姫は非常によく結実す品種であるが、大半が落果して しまい、この時期まで残る実は非常に少ない。
 サクラは、花が基本一重まれに半八重の品種が結実する。
 このように真っ黒や真っ赤に熟した実は、 「 オオシマザクラ(黒熟)」、 「 オカメ(赤熟)」、  「 カワヅザクラ(赤熟)」、 「 カンザクラ(黒熟)」、 「 ケイオウザクラ(赤熟)」、 「 サノザクラ(黒熟)」、 「 ソメイヨシノ(黒熟)」、 「 フユザクラ(黒熟)」、 「 ミヤビ(赤熟)」、 「 ヨウキヒ(赤熟)」、 「 ヨウコウ(黒熟)」 などを掲載している。

 13枚目(左)は、2019年5月2日の衣通姫の実である。
 実は、長さ 10㎜、直径 8㎜(実測)で、熟し始めているところである。
 衣通姫は非常によく結実す品種であるが、 大半が落果してしまい、約一ヶ月後の9枚目(左上)のように 黒熟する実は非常に少ない。

 14枚目(左)は、2021年5月10日の衣通姫の実の大きさを計 測したものである。
 実は、長さが 11.3 ㎜、直径が 10.1 ㎜(長さの89%)でほぼ 球形である。
 実の色が暗紅色になっており、熟し始めてきたところである が、12枚目(左上)のように黒熟するまで落果しないか心配である。

 15枚目(左)は、2018年5月27日の衣通姫の葉である。
 葉は、短楕円形で、葉身 13㎝、幅 8㎝(実測)と大形で、  葉先が長く、鋭くとがっているのが特徴である。
 葉は重鋸歯縁で鋸歯の先は針状にとがる。

 16枚目(左)は、衣通姫の若木の樹皮であり、一般的な若い 桜特有の艶のある暗褐色の樹皮で、比較的少なめで短く横向きの 皮 目 (ひもく)がある。
 樹皮は成木になってもあまり色は変わらず褐色である。

 17枚目(左)は、2018年5月27日の衣通姫の樹形である。
 植栽3年目の衣通姫は、樹高 2.5m(実測)である。

  1枚目画像撮影日:2021.03.29
  2枚目画像撮影日:2019.04.04
3・5枚目画像撮影日:2018.03.30
  4枚目画像撮影日:2018.04.03
  6枚目画像撮影日:2018.03.26
  7枚目画像撮影日:2021.03.23
  8枚目画像撮影日:2018.03.15
  9枚目画像撮影日:2018.02.20
  10枚目画像撮影日:2018.01.29
  11枚目画像撮影日:2021.04.06
  12枚目画像撮影日:2018.05.27
  13枚目画像撮影日:2019.05.02
  14枚目画像撮影日:2021.05.10
  15枚目画像撮影日:2018.05.27
  16枚目画像撮影日:2018.01.29
  17枚目画像撮影日:2018.05.27
  18枚目画像撮影日:2017.05.01
(1~18枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])

 18枚目(左)は、2017年5月01日の衣通姫の、植栽2年目の 樹形である。

2017.05.05 First making day [9w/97sr/606400]
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