楊貴妃
バ ラ (サクラ亜科)
プルヌス(サクラ [サクラ亜属])
Prunus lannesiana cv. Yokihi
プルヌス・ランネシアナ(園芸品種)ヨウキヒ
( Null )
園芸品種(オオシマザクラ系)
落葉小高木
1枚目(右上)は、2023年の楊貴妃の Bestshot である。
波打ったピンク色の花弁が華やかで、2019年からほとんど
同じ花姿であるが、あまり他の言葉が浮かばないほどこの花姿
に魅了される楊貴妃であり、この一枚を2023年の Bestshot と
した。
2022年は桜を写していないため、 Bestshot はありません。
2枚目(左)は、2021年の楊貴妃の Bestshot である。
波打ったピンク色の花弁が華やかで、2019年からほとんど
同じ花姿であるが、やはりこの姿が楊貴妃の代表であり、この
一枚を2021年の Bestshot とした。
3枚目(左)は、2020年の楊貴妃の Bestshot である。
波打ったピンク色の花弁が華やかで、その花姿がまとまって
咲いている様は、とても見ごたえがあり、この一枚を2020年の
Bestshot とした。
4枚目(右上)は、2019年の楊貴妃の Bestshot である。
この花弁の縁が紅色で、波打った花弁が複雑で、
その花姿があでやかで楊貴妃の名にふさわしく感じたため、
この1枚を Bestshot にした。
ヨウキヒは、オオシマザクラ系の園芸品種である。
樹高は、4~5mになる落葉小高木である。
樹幹色は淡褐色である。若葉は淡茶色である。
葉は、倒卵形で、重鋸歯と単鋸歯が混じる。
開花時期は、4月中旬~下旬である。
花色は淡紅色で、花径は4.0~5.0㎝である。
花は八重で、花弁は18~20枚である。
雄しべは25~30個で、雌しべは1個で雄しべより長い。
萼筒は円筒形である。普通結実はしない。
花があでやかで美しいことから
楊貴妃にちなんでこの名が付けられた。
学名の異名は、Prunus lannesiana
cv. Mollis である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )]
5枚目(左)は、2018年の楊貴妃の Bestshot である。
新舞子マリンパークには、2018年現在で38種の桜が植栽さ
れているが、その中でも楊貴妃はベスト3に入る見ごたえのある桜である。
6枚目(左)は、2021年4月15日の楊貴妃であり、満開状態の
一枚である。
2021年の楊貴妃の開花期間は、17日間と長期間であり、
見ごろが長く、花見はゆっくりできる。なお、楊貴妃は、若木の
うちは木全体には花は付かない。
また、植栽して2年目の楊貴妃はこんな樹形である。
皆さんはもっとこんもりとした桜の木を想像されたのではない
かと思いますが、あと10年もすれば立派な樹形に成長し、見ご
たえのある桜並木の一員となると思われる。
サクラ属については、
サクラ
を参照のこと。
撮影地の新舞子マリンパークの品種別桜並木配置図は、
新舞子マリンパーク桜並木配置図 を見て下さい。なお、
同配置図が文字ズレで見にくい場合は
PDF版で見て下さい。PDF版は5ページに分割されているため、
スクロールして見る必要があり、ちょっと手間ですがご容赦下さい。
また、新舞子マリンパーク桜開花時期実績については、
2018年実績(Darkblue ver.) 、
2018年実績(従来版) 、
2019年実績(Darkblue ver.) 、
2019年実績(従来版) 、
2021年実績(Darkblue ver.) を見て下さい。
7枚目(左)は、2021年4月15日の楊貴妃の若葉である。。
楊貴妃は、満開を迎える頃になると黄緑色がっかた茶色の
若葉が出てくる。
8枚目(左)は、2018年4月8日に開花したばかりの楊貴妃で
あり、紅色の八重咲きで、花径は 3.5~4.0㎝の大輪で、花弁
は18~20枚である。
楊貴妃は、名前の通り、花色と花姿がとても美しく、とても見
ごたえがある。
なお、楊貴妃の開花時期は一般的には4月中~下旬である
が、3月下旬の気温がかなり高かったため、かなり早めの開花となった。
9枚目(左)は、8枚目(左上)の楊貴妃の花の中心部を拡大
したもので、中央部の下側に曲がって雄しべを隠している小さ
な花弁があるが、花弁の根元をよく見ると雄しべであることがわかる。
このようにバラ科の花の雄しべは、時として花弁に変化することがある。
このような花弁を、
旗 弁
ということもある。
「ヨウキヒ(楊貴妃)」と呼ばれる園芸植物には、ウメにも有り、 ウメ 「 ヨウキヒ(楊貴妃) 」 である。
10枚目(左)は、2021年4月19日の楊貴妃の花の中心を拡大 したもので、中心が濃紅色になり、雄しべの花糸が淡紅紫色 になっており、花の時期の終りになってきた状態であり、桜特 有の花色の変化であり。ほとんどの桜に見られる変化である。
11枚目(左)は、2018年4月3日の楊貴妃の
花芽 で、
楊貴妃の開花時期は4月中旬~下旬であるが、12枚目(左下)の
冬芽(花芽)から「つぼみ」が2~3個出てきた状態である。
この状態から開花まで、数日~一週間程度と思われる。
(本蕾は南側に植栽されている楊貴妃である)
(予想通り、5日後に開花した)
なお、このつぼみの形状が、つぼみのうちから花弁となるも
のが開いており、中心に雌しべと思われるものが見え、また、
萼が宝石を止める爪のように花弁をがっちりと止めており、初
めて見る形であり、とても印象的である。
なお、このような形状の蕾は、
他に楊貴妃と同じオオシマザクラ系園芸品種の
イチヨウ
(一葉)、
カンザン
(関山)、
コウカ
(紅華)、
ショウゲツ
(松月)、
フゲンゾウ
(普賢象)、
スマウラフゲンゾウ
(須磨浦普賢象)を掲載している。
なお、楊貴妃を含めたこの7品種のうち、
楊貴妃だけが葉化雌しべを持たない。
12枚目(左)は、2018年3月30日の楊貴妃の 冬芽 で、 楊貴妃の開花時期は4月中旬~下旬であるが、13枚目(左下)に 比べ、冬芽の膨らみが更に増し、左の冬芽の先端は割れ始め ており、まもなくつぼみが出てくると思われる。
13枚目(左)は、2021年3月29日現在の楊貴妃の
冬芽 で、
楊貴妃の開花時期は4月中旬~下旬であるが、14枚目(左下)
に比べ、冬芽の膨らみが更に増し、冬芽の先端に紅色と
淡緑色がはっきり見える状態である。
なお、左側の丸く膨らんだ芽は花となる
花芽
と思われる。
14枚目(左)は、2021年3月23日の楊貴妃の冬芽で、楊貴妃 の開花時期は4月中旬~下旬であるが、15枚目(左下)に比 べ、冬芽の膨らみが更に増し、丸っこい冬芽の先端に淡緑色 がはっきり見える状態である。
15枚目(左)は、2018年3月18日の楊貴妃の冬芽で、 楊貴妃の開花時期は4月中旬~下旬であるが、16枚目(左下)に 比べ、冬芽が膨らみ始め、先端に淡緑色が見え始めた状態である。
16枚目(左)は、2018年2月20日の楊貴妃の冬芽で、
楊貴妃の開花時期は4月中旬~下旬であり、まだ全く堅い状態である。
見てもわかるとおり、楊貴妃は冬芽が枝先に多数がつく品種
である。
17枚目(左)は、楊貴妃の萼と萼筒および花柄である。
萼は5枚で、全縁でとても長く、色は緑~暗紅色である。
萼筒は円筒形で、色は淡緑~暗紅色である。
花柄は 2.0cmと短くて光沢が有り、色は淡黄緑~暗紅色である。
花柄が短かいが、花が八重の大輪で重いため、
花は下垂して咲くものがやや多くある。
18枚目(左)は、2021年4月26日の花弁が散って萼と雌・雄し
べだけになった楊貴妃である。。
雌しべは萎れてしまっているが、萼と雄しべは濃紅色で、ま
た別の顔を見せている。
19枚目(左)は、2021年4月26日の楊貴妃の結実したばかり
の実である。
萎れた雌しべの根元に淡緑色の可愛い実ができたばかりである。
サクラは花が基本一重まれに半八重の品種が結実する。
20枚目(左)は、2019年5月2日の楊貴妃の実である。
実は、長さ 7㎜、直径 5㎜(実測)と小さく、結実したばかりで
まだ緑色である。
楊貴妃は、まれにしか結実しない品種であるが、新舞子マリ
ンパークの楊貴妃は毎年結実している。
21枚目(左)は、2021年5月10日の楊貴妃の実の大きさを計
測したものである。
実は長さが 9.0 ㎜で、径が 7.8 ㎜(長さの88%)と球形に近い
形になってきており、色も赤みを帯びており、これから熟してい
くものと思われる。
22枚目(左)は、2018年6月2日の楊貴妃の実である。
実は、長さ 10㎜、直径 10㎜(実測)で、赤熟している。
このように真っ黒や真っ赤に熟した実は、
「 オオシマザクラ(黒熟)」、
「 オカメ(赤熟)」、
「 カワヅザクラ(赤熟)」、
「 カンザクラ(黒熟)」、
「 ケイオウザクラ(赤熟)」、
「 サノザクラ(黒熟)」、
「 ソトオリヒメ(黒熟)」、
「 ソメイヨシノ(黒熟)」、
「 フユザクラ(黒熟)」、
「 ミヤビ(赤熟)」、
「 ヨウコウ(黒熟)」
などを掲載している。
23枚目(左)は、2018年6月2日現在の楊貴妃の葉である。
葉は、倒卵形で、葉身 13㎝、幅 6.5㎝(実測) と大形で、
葉先は長く、とがっているのが特徴である。
葉は重鋸歯と単鋸歯が混じり鋸歯の先は針状にとがる。
24枚目(左)は、2018年6月2日の楊貴妃の若葉で、黄緑茶
色である。
葉柄は帯紅紫色で上方に一対の紅色の蜜腺がある。
葉柄の基部には、切れ込みの深い離生托葉がある。
1枚目画像撮影日:2023.04.13
2枚目画像撮影日:2021.04.09
3枚目画像撮影日:2020.04.30
4枚目画像撮影日:2019.04.15
5枚目画像撮影日:2018.04.08
6・7枚目画像撮影日:2021.04.15
8・9枚目画像撮影日:2018.04.08
10枚目画像撮影日:2021.04.19
11枚目画像撮影日:2018.04.03
12枚目画像撮影日:2018.03.30
13枚目画像撮影日:2021.03.29
14枚目画像撮影日:2021.03.23
15枚目画像撮影日:2018.03.18
16枚目画像撮影日:2018.02.20
17枚目画像撮影日:2019.04.15
18・19枚目画像撮影日:2021.04.26
20枚目画像撮影日:2019.05.02
21枚目画像撮影日:2021.05.10
22~25枚目画像撮影日:2018.06.02
(1~25枚目撮影場所は、新舞子マリンパーク[愛知県知多市])
25枚目(左)は、2018年6月2日の楊貴妃の樹形である。
植栽2年目の楊貴妃は、樹高 1.7m(実測)である。