アオハダは、日本、朝鮮半島、中国中南部に分布する落葉高木で、
日本では北海道南部~九州の低山地に自生している。
高さ5~8(~15m)になる。葉は短枝に束生し、卵形~広楕円形、
短鋭頭、鋭~円脚で、長さ4~7.5㎝である。
花は緑白色で4~5数性で、ふつう前年の短枝の先端に束状につき、
6月ごろ開花する。雄花序のほうが花数が多い。
果実は球形で赤く熟し、径約7㎜で、短枝に1~数個ずつつく。
モチノキ属の樹木は、広く世界に分布し、主に北半球に多く約400種からなる。
日本には二十数種が自生している。
高木または低木で、ほとんどが常緑性である。葉は互生し厚く一般に光沢がある。
花は車形で葉腋に単生するか集散状につき、小さく淡色で目立たない。
萼片、花弁は同数でふつう4個ある。
雄花は花弁と同数かそれ以上の雄しべをもつ。
雌花は1個の雌しべと不稔(まれに稔性)の雄ずいをもつ。
子房は4(~8)室である。雌雄異株であることが多いが、
ときに雑居性を示す傾向がある。
果実は球形の石果状で、4~8個の核を含み、
熟して赤、黄、黒色になる。核には1種子がある。
葉や果実の美しいものが多い。
本属の仲間は、
イヌツゲ 、
マメツゲ 、
クロガネモチ 、
セイヨウヒイラギ 、
モチノキ
など、なじみの樹木を掲載している。