









セイヨウヒイラギは、西アジアからヨーロッパ南部、
アフリカ北部にわたって分布する常緑高木である。
高さ6mあるいはそれ以上に達し、長い円錐状の樹形になる。
葉は光沢があり、楕円形で葉縁が若木では粗い波状をなして鋭鋸歯状を呈するが、
成木のことに枝先部では全縁に近くなる。
通常前年枝の葉腋に4月から5月にかけて香りのある白花を集散状につけ、
11月に果実が紅く熟する。
園芸品種が多く作り出されている。
本種の別名は、「ヒイラギモチ」であるが、和名が「ヒイラギモチ」
で学名が I. cornuta
(I.コルヌタ)は、中国長江の中・
下流地域から朝鮮半島南端部にかけて分布する低木で、
花は黄色みを帯び、前年枝に集散状につく。
非常によく結実し、赤く熟した果実がついた樹形は美しい。
アメリカヒイラギとの雑種がつくられ多くの園芸品種が作り出されている。
一枚目(右上)と三枚目(左下)では、花色が違っており、
おそらくどちらかは園芸品種と思われるが判別は難しい。
セイヨウヒイラギは、モチノキ科モチノキ属であるが、
「ヒイラギ(柊)」は、モクセイ科モクセイ属で同じ「ヒイラギ」
の名が入っているが、同じ科・属ではないので混同しないこと。
本属の樹木は、広く世界に分布し、主に北半球に多く約400種からなる。
日本には二十数種が自生している。
高木または低木で、ほとんどが常緑性である。
葉は互生し厚く一般に光沢がある。
花は車形で葉腋に単生するか集散状につき、
小さく淡色で目立たない。萼片、花弁は同数でふつう4個ある。
雄花は花弁と同数かそれ以上の雄しべをもつ。
雌花は1個の雌しべと不稔(まれに稔性)の雄ずいをもつ。
子房は4(~8)室である。雌雄異株であることが多いが、
ときに雑居性を示す傾向がある。
果実は球形の石果状で、4~8個の核を含み、
熟して赤、黄、黒色になる。核には1種子がある。
葉や果実の美しいものが多い。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
本属の仲間は、
アオハダ 、
イヌツゲ 、
マメツゲ 、
モチノキ 、
クロガネモチ
など、なじみの樹木を掲載している。