キュウリは、ウリ科キュウリ属のの1種で、
果実を野菜として利用する。
本種は、雌雄同株を基本とし、
ふつう雄花と雌花とは着生節が異なり、
雄花は群生し雌花は単生または複生する。
雌雄花とも両性花として発生し、発達途中で性分化する。
花冠は鐘形で径2.5~4.0㎝で、花弁は黄色である。
果実は子房と花床が癒合して発達し、卵形、紡錘形、
または長楕円型で長さ20~50㎝のものが多いが、
1mに達する栽培品種もある。
果実の表面にいぼ状の小突起があり、
それに黒または無色の刺がつく。
前者を黒いぼ、後者を白いぼといっている。
一~三枚目すべてが雌花である。
キュウリやカボチャなどのウリ類の野菜は、
花のときから実の赤ちゃんができており、
雌花と雄花の区別が容易にできる。
二枚目(左)は、
hiro & shii さんが、
次のコメントをつけて、私に送ってくれたものである。
『 夫が畑を始めました。なにもかも初めてなので大変
ですが・・ キュウリやナスが収穫できて大満足して
います。キュウリのあかちゃんのお届けです。』
キュウリは原産地のインドから紀元前2世紀ごろ中国に伝わり、
日本には紀元10世紀またはそれ以前に、
遣唐使によって仏教文化とともに導入されたものと思われているが、
野菜としての栽培が始まったのは江戸時代後期になってからである。
世界のキュウリ生産高は1000万t強である。日本は中国、
ロシアに次いで世界第三位の生産国であるが、
すべて国内消費しており、国民1人当たりの消費量は世界一である。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]