クサイチゴは、本州(岩手県以南)、四国、九州、
朝鮮半島、中国に分布する多年草である。
4月ごろに白い5弁花を咲かせる。
果実は5月の終わりから6月の初めに赤熟し食用になる。
画像は、野の調べさんが、「七郎山」のタイトルで、
私に次のコメントをつけて私に送ってくれました。
『 鹿児島県最北端の島、獅子島に渡り、
七郎山の登ってきました。といっても、393mと、とても低い山です。
一歩足を踏み出すと、素朴な自然がここには手付かずで残っているという感じでした・・・
冬枯れのチガヤの中から葉をのばして白い花を咲かせているクサイチゴに出合いました。
物に溢れた場所から、何にも無い自然がいっぱいの世界はまた何か語っているかのようでした・・・ 』
本属の仲間は、
キイチゴ 、
カジイチゴ 、
フユイチゴ 、
ブラックベリー
などを掲載している。
キイチゴ属は、落葉または常緑の低木まれに草本で、
熱帯から寒帯に数百種が分布し、北半球に多い。
日本にも8亜種、約40種が自生するが、
雑種ができやすく分類の困難な属である。
茎はふつう短命で多くは刺がある。葉は互生し、
単葉または複葉で基部に托葉がある。
花は花枝の先に単生または集散あるいは円錐状の花序をつくって咲く。
萼筒は浅く、萼片も花弁もふつう5個である。
子房は成熟すると多汁質の石果になって集合果をつくり、花床は肥大しない。
集合果が花床とともに離れるものと花床を残して離れるものがある。
果実はふつう赤、ときに黄、黒、白色に熟して食べられる。
欧米では果樹としてラズベリー(⇒キイチゴ類)、
ブラックベリー(⇒キイチゴ類)などの改良種が多数栽培されている。
観賞用は少ないが、強勢で適応性が強く陰地でもよく育つので、
土地の被覆、保全用などにも植栽される。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 ) ]