ブラックベリーは、果樹としてのキイチゴ類の栽培品種のひとつである。
本種は、栽培品種の中でももっとも新しいもので、
19世紀末に改良育成された。雑種や変種が多いので分類は困難である。
栽培品種のほとんどはアメリカ産である。特徴は、
葉は概して直立性で、果実は成熟しても花托から離脱しない。
果実は濃赤色または黒色で、一部白子は白色で、
散房または総状花序である。
開花は基部から順次先端部におよぶ。
三枚目(左)は、こまさんが、次のコメントをつけて、
私に送ってくれたものである。
『 我が家のブラックべりーです。
昨年は数えるほどでしたがことしは鈴なりですよ。
真っ黒になってからの収穫です。
とてもすっぱいのでシロップ漬けにしてヨーグルトに
かけて食べるつもり、実の成るものって楽しいですね 。』
キイチゴ属は、落葉または常緑の低木まれに草本で、
熱帯から寒帯に数百種が分布し、北半球に多い。
日本にも8亜種、約40種が自生するが、
雑種ができやすく分類の困難な属である。
茎はふつう短命で多くは刺がある。葉は互生し、
単葉または複葉で基部に托葉がある。
花は花枝の先に単生または集散あるいは円錐状の花序をつくって咲く。
萼筒は浅く、萼片も花弁もふつう5個である。
子房は成熟すると多汁質の石果になって集合果をつくり、
花床は肥大しない。
集合果が花床とともに離れるものと花床を残して離れるものがある。
果実はふつう赤、ときに黄、黒、白色に熟して食べられる。
欧米では果樹としてラズベリー(⇒キイチゴ類)、
ブラックベリー(⇒キイチゴ類)などの改良種が多数栽培されている。
観賞用は少ないが、強勢で適応性が強く陰地でもよく育つので、
土地の被覆、保全用などにも植栽される。
[ 引用 : 園芸植物大事典
( 塚本洋太郎総監修:小学館発行 )、
花の名前( 植村猶行監修:NHK出版 )]
本属の仲間は、
キイチゴ 、
カジイチゴ 、
クサイチゴ 、
フユイチゴ などを掲載している。